債券上昇、株安や投資家需要で買い優勢に転じる-朝方は売り先行

債券相場は上昇。米国市場で米10 年債利回りが一時4カ月半ぶり水準まで上昇したことを受け、朝方は 売りが先行した。その後は、株価が午後に下げ幅を拡大したことや投 資家の根強い需要を背景に買いが優勢となり、先物は一時14日以来の 水準まで続伸する場面があった。

東京先物市場で中心限月6月物は、前営業日の19日終値比7銭安 の141円33銭で取引開始。いったん3銭安まで戻したが、日経平均株 価が下げ幅を縮めると売りが増え、16日以来の安値となる141円19 銭まで下げた。しかし、午後に入ると株安加速もあって水準を切り上 げ、一時は24銭高まで上昇した。終値は15銭高の141円55銭。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は同1.5ベーシスポイント(bp)高い1.045%で始まり、午前10時過ぎ には1.05%と16日以来の高水準を付けた。午後に入ると徐々に戻し、 午後3時前後には1週間ぶりの低水準となる1.015%を付けた。長期 金利は前週半ばに大幅に水準を切り上げ、15日には昨年12月以来の 高水準1.06%を付けたが、19日は1.03%まで下げた。

5年物の103回債利回りは一時1bp高い0.36%を付けたが、その 後0.335%まで低下。超長期債利回りも低下に転じ、20年物の134回 債利回りは2bp高い1.805%に上昇した後、1.76%まで下げている。

バークレイズ・キャピタル証券の徳勝礼子シニア債券ストラテジ ストは、「米国債安に反応して、19日の反対の動きとなり、売りが先 行したものの、株安を受けて、徐々に値を戻した。年度末なので10 年債などには押し目買いも入りやすいようだ」と話した。

日本株が6営業日ぶり反落

20日の米国債市場では、10年債利回りが4カ月半ぶりの高水準 を付けた後、低下に転じた。利回り上昇が投資資金を呼び込み、買い が優勢となった。米10年債利回りは前日比2bp低い2.36%。一時は 昨年10月28日以来の高水準の2.40%程度まで上昇していた。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米国市場 では米10年債利回りが一時2.40%まで上昇しており、外部環境は悪 化と判断できるとし、「19日の相場では、投資家から押し目買いが入 り、10年債利回りは1.03%まで低下した。きょうはその地合いに水が 差され、まずは軟調推移」と予想。ただ、下げた水準では買いが入る と言い、「相場の調整は深くならない」とみていた。

21日の東京株式相場は6営業日ぶりに反落。中国景気の減速懸念 から下げた前日の欧米株式、商品市況の影響で朝方から輸出関連や鉄 鋼、資源関連株などを中心に売りが先行した。

こうした中、日本証券業協会が21日発表した2月の公社債投資家 別売買動向によると、短期証券を除いたベースで生保・損保の買い越 しが続いた。買い越し額は7122億円と1月の4110億円から拡大。都 市銀行は2カ月連続の買い越しとなり、金額は6155億円。信託銀行は 7975億円、外国人は5374億円をそれぞれ買い越した。

--取材協力 池田祐美 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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