日本株6日ぶり反落、中国懸念し輸出、鉄鋼安い-証券にも売り圧力

東京株式相場は6営業日ぶりに反 落。中国景気の減速懸念で輸送用機器や機械など輸出関連、鉄鋼株が 下げ、国際商品市況の下落が嫌気され鉱業など資源関連株も安い。相 場の過熱感が強い中、直近で大きく上昇した業種も売られ、一部アナ リストの弱気判断も重なった証券が東証1部33業種の下落率トップ。

TOPIXの終値は前営業日比9.57ポイント(1.1%)安の858.78、 日経平均株価は55円50銭(0.6%)安の1万86円49銭。

富国生命保険の山田一郎株式部長は、「中国は住宅価格の下落を耐 える必要があり、実体経済の悪さから中国株は今後も一進一退が続く だろう」と指摘。為替の円安の勢いが鈍るような局面では、「日本株に とっても中国の実体経済の悪さは材料視されやすい」と話していた。

祝日休場明けとなったきょうの日本株は、中国での需要減退懸念 から下げた前日の欧米株式、商品市況の影響で朝方から輸出関連や鉄 鋼、資源関連株などを中心に売りが先行。中国は20日からガソリンと ディーゼル油の価格を引き上げ、世界最大の鉱山会社であるBHPビ リトンは、中国の鉄鋼生産が鈍化しつつあると指摘した。20日のニュ ーヨーク市場では銅先物が前日比2%安となり、世界最大の原油輸出 国であるサウジアラビアが供給不足解消へ直ちに増産できると表明し た材料も加わったため、原油先物は2.3%安となった。

午後弱含む、直近上昇業種に売り

対ユーロを中心とした円安、中国上海株が小高く始まったことな どで、朝方の売り一巡後のTOPIX、日経平均はともに下げ渋った が、上海総合指数がマイナス圏に沈むなどアジア株の軟調を受けた午 後は下げ幅を広げる展開。テクニカル指標から見た過熱感が強い中で、 直近の上昇が目立っていた業種が一段安の動きを見せたことも、株価 指数を押し下げた。東証1部の上昇、下落銘柄数の百分比である騰落 レシオ(25日平均)は19日時点で138%と、過熱圏を示す120%以上 の状況が長期化している。

東証1部業種別33指数の下落率上位は、トップの証券・商品先物 取引に続き不動産、海運、鉱業、保険、その他金融、石油・石炭製品、 銀行、機械、鉄鋼など。証券をはじめ、海運や不動産、保険、鉄鋼、 機械などは19日までに日本株が5日続伸していた間の上昇率上位業 種で、きょうは市場参加者による当面の損益確定売り、持ち高整理の 色彩が濃かった。

また業種ごとに個別の材料もあり、証券についてはバークレイ ズ・キャピタル証券が19日、証券・ノンバンクのセクター判断を「ネ ガティブ」とし、株式市場のピークが近いとの判断で特に証券を弱気 とした。銀行では、三井住友トラスト・ホールディングスが午後に急 落。証券取引等監視委員会が中央三井アセット信託銀行の従業員によ るインサイダー取引に係る疑いに関し、調査している事実がきょう午 後に明らかになった。

東証1部売買代金上位では、日産自動車やコマツなど中国で業績 恩恵を受けている銘柄群が下落。変革の遅れが企業価値をむしばむと し、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「売り」へ引き下げた ソニーは大幅続落した。

半面、業界規制強化による業績への影響は小さい、とゴールドマ ン証が指摘したグリー、ディー・エヌ・エーなどソーシャル・ネット ワーク・サービス(SNS)関連は上昇。業種別では、小売や医薬品、 サービスなど内需関連業種が堅調で、指数を下支えした。

東証1部の売買高は概算で21億1800万株、売買代金は1兆3565 億円。値上がり銘柄数は357、値下がり1196。

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