FRB議長:欧州は域内銀行への追加支援を-緊張緩和は歓迎

バーナンキ米連邦準備制度理事会( FRB)議長は21日の議会証言で、欧州は銀行を一段と強化しなければ ならないとの考えを示した。緊張が和らいだものの、同地域の金融・経 済の状況は「依然として厳しい」との認識も示した。

議長は下院監視・政府改革委員会で、「危機の完全な解決には、欧 州の銀行システムのさらなる強化が必要だ」と証言。「困難な状況にあ る諸国の成長と競争力を高め、対外不均衡を縮小させる」ことも必要だ と付け加えた。

バーナンキ議長は、緊張緩和は米国にとって「歓迎される展開だ」 とも述べた。

米銀の「欧州周辺諸国へのエクスポージャーは限定的」なものの、 「より大きな中核国へのエクスポージャーはもっと実体を伴う」と指 摘。さらに、「加えて、欧州関連資産は2月時点で米国の優良マネー・ マーケット・ファンドの資産の35%を占めた。幾つかの前向きな措置が 講じられたものの、これらのファンドは引き続き構造的に影響を受けや すい状態にある」と付け加えた。

バーナンキ議長は議員らの質問に対して、FRBは欧州の国債を購 入することを検討してはいないと回答した。

また、欧州債をデフォルト(債務不履行)に対して保証するクレジ ット・デフォルト・スワップ(CDS)についても調査したが、契約の 状況は「広く分散」しており、CDSを大量に販売していた保険会社ア メリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が事実上破綻し た2008年のような事態は予想していないと述べた。

バーナンキ議長はさらに、欧州危機の沈静化は「全世界の金融市場 の基調を改善させた」とも指摘。また、先週終了したストレステスト (健全性審査)に言及し、大手米銀の大半は欧州情勢の急激な悪化や米 経済のリセッション(景気後退)の場合も適切な資本水準を維持できる との見解を示した。

原題:Bernanke Says Europe Must Aid Banks Even as Strains Eased (1)(抜粋)

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