米国株:反落、S&P500は4日ぶりに下げ-中国懸念で商品安

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20日の米国株式相場は反落。S& P500種株価指数は4日ぶりに下げた。中国の景気減速への懸念を背景 に商品相場が下落したのが手掛かりだった。

資本財株と資源株はいずれも下落。中国が燃料価格を引き上げたこ とが売り材料となった。世界最大の鉱山会社BHPビリトンが、中国の 鉄鋼生産が鈍化しつつあると指摘したことも悪材料。建機大手キャタピ ラーとアルミ生産のアルコアも安い。デザインソフト最大手、アドビ・ システムズは利益見通しが一部の市場予想を下回ったことが嫌気され下 落した。

一方、バンク・オブ・アメリカ(BOA)は上昇。高級宝飾品ティ ファニーも値上がりした。同社の利益予想はアナリスト予想を上回っ た。

S&P500種株価指数は0.3%下げて1405.52。前日のS&P500種 は2008年5月以来の高水準まで上げていた。ダウ工業株30種平均 は68.94ドル(0.5%)下げて13170.19ドル。

「中国の減速は避けられない」

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州ライル)で約29億 ドル相当の資産運用に携わるピーター・ジャンコブスキス氏は電話イン タビューで、「中国の減速は避けられない」と述べ、「中国が需要のけ ん引役だったことを考えると、商品市場での熱気はある程度失われるだ ろう。ただ成長軌道にあるのは中国だけではない。今後も中国は重要な 役割を担うだろうが、米国経済もようやく歩き出したようだ」と続け た。

中国は6週間足らずで2度目となる燃料価格引き上げを決定。また 景気減速の影響で自動車需要が鈍化し、今年の中国自動車販売は業界予 想に届かない可能性がある。中国自動車工業協会(CAAM)の幹部が 語った。

S&P500種は予想以上に良好な経済統計や企業決算を背景に年初 から12%上昇。前日のS&P500種の株価収益率(PER、実績ベー ス)は14.6倍と昨年7月以来の高水準をつけた。

S&P500種銘柄の中でも景気の変動に敏感な銘柄は大きく下げ た。ダウ輸送株平均は1.3%安。S&Pの住宅建設株指数は1%下げ た。同指数を構成する11銘柄のうち10銘柄が値下がりした。

キャタピラーは2.6%安。アルコアは1.5%下落した。

アドビは3.9%安。一部項目を除くベースで2012年3-5月(第2 四半期)の1株利益の見通しレンジは57-61セント。中間値の59セント はブルームバーグがまとめたアナリスト予想の60セントに届かなかっ た。

金融株が高い

この日は金融株が上昇。KBW銀行指数は0.4%上昇した。BOA は2.9%高、モルガン・スタンレーは1.7%上昇した。

米投資銀行ジェフリーズ・グループは2.3%高。2011年12月-12年 2月(第1四半期)決算は減益となったものの、純収入が過去最高に達 し、利益は市場予想を上回った。

ヘッジファンド、トラクシス・パートナーズの創業者バートン・ビ ッグス氏は、株式に対して一段と強気な姿勢を見せている。今年に入り S&P500種株価指数が上昇する以前から、同氏は株価上昇を想定した ポジションを積み上げていた。

ビッグス氏はブルームバーグラジオのインタビューで20日、株高の 恩恵を受けている自身のファンドについて、ロングからショートを差し 引いたネットロング(買い越し)ポジションを「徐々に上げて現在 は90%だ」と明かした。また、「株式以外の非常に低利回りの債券に大 量に資金がたまっている。その資金が株に戻ってくる確率は高いと考え る」と述べた。

原題:U.S. Stocks Decline as Commodities Tumble Amid Chinese Concern(抜粋)

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