米国債:10年債上昇、続落9日で終了-高利回りで買いが戻る

米国債相場は上昇。10年債利回りは 約4カ月ぶり高水準から低下した。前日まで相場は9営業日続落 し、2006年以来最長の下落局面となっていた。この日は利回りの上昇が 投資資金を呼び込み、買いが優勢となった。

10年債は一時下げに転じ、少なくとも1985年以降で最長の連続安と なる様相を帯びる場面もあった。ニューヨーク連銀は借り入れコスト引 き下げに向けた措置の一環として、19億7000万ドル相当の国債を購入し た。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、大恐慌の教 訓の一つは金融政策の急転換を避けることだと語った。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「前日は2.4% を試す展開となったが、この日はやや落ち着きを取り戻した」とし、 「2.1-2.4%の新たなレンジ取引となっている」と解説した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時5分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)下げて2.36%。一時2.33%まで下げた後、 昨年10月28日以来の高水準となる2.4%まで上げる場面も見られた。同 年債(表面利率2%、2022年2月償還)価格は5/32上げて96 27/32。年 初から今月13日まで、利回りは1.79-2.09%で推移していた。

適正価格を探る

10年債利回りは前週、27bp上昇したものの、昨年の最高水準 の3.77%や過去10年間の平均3.87%を依然として下回っている。

10年債利回りの相対力指数(RSI、14日間)はこの日74.2と、5 営業日連続で70を上回った。同指数が70を上回ると、利回りが上昇を維 持しにくくなる可能性があると一部投資家は判断する。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「市場は米国債の適正価格を探っている」と述べた。

30年債利回りは3bp低下して3.44%。前日は3.49%と、昨年9月 以来の高水準を付けていた。

中国の減速懸念

相場のボラティリティ(変動性)は前日、今年最高に達した。指標 とされるバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのメリル・オ プション・ボラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は前日 に92.3bpと、昨年12月29日以来の水準に上昇した。

インターディーラー・ブローカー最大手ICAPによると、前日の 売買高は約3030億ドルに増加。3月16日時点では2830億ドルだった。3 月14日には昨年8月以降の最高となる4390億ドルに上っていた。過去1 年間の平均は1日あたり2660億ドルとなっている。

この日の米国債相場は買い優勢で始まった。世界最大の鉱山会社 BHPビリトンが、中国の鉄鋼生産が鈍化しつつあると指摘。安全資産 とされる米国債の需要を下支えした。中国はガソリンとディーゼル油の 価格を引き上げた。6週間足らずで2回目の値上げとなった。

2月の米住宅着工件数は前月から減少した。米商務省が20日発表し た2月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比1.1%減 の69万8000戸だった。

原題:Treasury 10-Year Notes Rise, End Longest Losing Run Since 2006(抜粋)

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