放射能汚染が身近な製品に-買い物行くならガイガーカウンター必携か

買い物に行くなら、財布とクレジッ トカードをお忘れなく。それから、ガイガーカウンターも。

家具インテリア用品小売りの米ベッド・バス・アンド・ビヨンドの 店舗で1月、金属製ティッシュケースから放射能が検出された。これを きっかけに、汚染された金属スクラップからの世界的脅威への警戒が、 核安全保障に携わる当局者や企業幹部らの間で高まっている。

ベッド・バス・アンド・ビヨンドは全米200店舗から当該のティッ シュケースを回収。健康被害の報告もなかったものの、3月26-27日に ソウルで開催される核セキュリティ・サミットで各国首脳が話し合う内 容への注目を高める出来事だった。テーマの一つが紛失・盗難の対象と なった、あるいはゴミとして捨てられた放射性物質の拡散防止だから だ。

欧米各国は、イランや北朝鮮などでの兵器に転用可能なウランやプ ルトニウムの拡散問題に取り組んでいるが、金属スクラップの国際市場 で取引される監視を逃れた核物質の影響にも産業界はさらされている と、国際リサイクリング協会(BIR)は指摘する。医療や軍事、工業 向けハードウエアに使われた放射性物質が混じった金属スクラップが溶 かされて製品に再利用された場合、企業は汚染された製品を回収するた めのコスト上昇に見舞われるからだ。そのような製品が人々の健康をむ しばむ恐れもある。

米国では2003-08年にかけて、外国から輸送された刃物やベルトの バックル、ハンマーやスクリュードライバーなどの製品が汚染を理由に 荷揚げを許されないケースが120余りあった。税関や国土安全保障省が 国境での放射能モニタリングを強化したためだ。同省は最新の数値およ びベッド・バス・アンド・ビヨンドのティッシュケースで放射性物質が 監視の目を逃れた理由に関してコメントを控えた。

このティッシュケースの放射能汚染は、医療機器に使われるコバル ト60によるものだった。ベッド・バス・アンド・ビヨンドの広報担当者 は2月29日の電子メールで、「この問題に対応するあらゆる可能性が探 られており、適切に実施されている」と説明した。

国際原子力機関(IAEA)も、放射能モニタリング強化などに向 けた厳しい基準作りに金属スクラップ業界とともに取り組んでいる。 BIRの最新の数値によれば、2010年に取引された鉄スクラップは少な くとも1400億ドル(約11兆7000億円)相当。1トン当たり約400ドルで 3億5000万―5億5000万トンが売買されたという。

原題:Nuclear Risks at Bed, Bath & Beyond Show Dangers of Scrap(1)(抜粋)

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