NY外為:ドル指数が1週間ぶり安値、フランやユーロに買い

ニューヨーク外国為替市場ではドル 指数が1週間ぶりの安値となった。ドルはスイス・フランに対して売ら れたことで、対フランでの売り注文が発動、ドル下落に拍車がかかっ た。

ユーロは対ドルで上昇。100日移動平均線を上抜けたことから、一 段と上昇する可能性がある。ユーロは主要通貨の大半に対して一時は下 落する場面もあった。ユーロ圏総合景気指数の発表を前に、活動縮小が 予想されていることが材料視された。スウェーデン・クローナや南アフ リカ・ランドを含む高利回り通貨もドルに対して上昇。リスク資産の需 要が高まるなか、株式相場が値上がりしたことが背景。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マーク・ マコーミック氏(ニューヨーク在勤)は「ドルは先週急上昇したため、 ポジションを調整する動きが広がっている」と指摘。「ユーロは1.30ド ルの水準を維持している上、1.32ドルを上抜けたことから、さらなる上 昇への勢いがありそうだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要6通貨に対するインターコン チネンタル取引所(ICE)のドル指数は前営業日比0.4%下げ て79.451。一時は79.355と9日以来の低水準を付けた。

ドルは対円では下げ渋る展開となった。円に対するドルの相対力指 数(RSI、期間14日)は72.1と、ドルの買われ過ぎを示す70をなお上 回っている。

スイス・フランとユーロ

スイス・フランは対ドルで前営業日比0.5%高の1ドル=91.12サン チームと、主要通貨の中ではドルに対して値上がり率トップとなった。 ドルは対ユーロで0.5%安の1ユーロ=1.3238ドル。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フォ チェスキ氏(ニューヨーク在勤)は「ドルはスイス・フランに対し て91.56サンチームを割り込んだところで大きく下落した」と指摘。 「ストップロス(損失確定)のドル売りを誘発し、その影響がユーロ相 場にも及んだ」と述べた。

ユーロはドルに対して1.3207ドルの水準にある100日移動平均を上 抜けた。スウェーデン・クローナは対ドルで0.4%高、南アフリカ・ラ ンドは0.2%の値上がり。

コメルツ銀で債券・商品・通貨のテクニカル分析責任者を務めるカ レン・ジョーンズ氏によれば、ユーロは対円で重要な上値抵抗線である 1ユーロ=111円57銭を上抜ければ、7カ月ぶり高値の113円29銭ま で3.6%上昇する可能性がある。

JPモルガン・G7ボラティリティ指数によると、主要7カ国(G 7)通貨の3カ月物オプションのインプライド・ボラティリティ (IV、予想変動率)は10.03に低下。先週は10.72と先月16日以来の高 水準に達していた。

ラガルド氏の発言

ユーロはこの日、一時値下がりした。国際通貨基金(IMF)のラ ガルド専務理事は前日、各国の政策当局者が誤った安心感を持たないよ う促したことが手掛かり。同専務理事は北京で開かれた経済フォーラム での講演で、石油価格や先進国の債務水準、新興国の景気減速のリスク が世界経済の安定を脅かしていると指摘。

「楽観論でわれわれが誤った安心感を持ってはならない」と発言。 「われわれは従来通りに戻ることはできない」と指摘した。

ブルームバーグがエコノミスト21人を対象にまとめた調査による と、3月のユーロ圏総合景気指数は49.6と前月の49.3からの上昇が予想 されている。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目とされる。

原題:Dollar Index Falls to One-Week Low as Traders Bet on Franc, Euro(抜粋)

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