NY連銀総裁:米経済は困難脱していない、重大なリスク残る

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は 経済統計の内容は改善しているものの、ガソリン価格の高騰や脆弱(ぜ いじゃく)な住宅市場、財政緊縮など米国の景気拡大は依然として「重 大な」リスクに直面していると述べた。

ダドリー総裁は19日、ニューヨーク州メルビルで講演。講演原稿に よると、「米経済統計を見ると、最近は景気がやや上向いていることが 示されている。これは景気回復の内容がさらに改善する可能性を示唆し ている」と述べた。「こうした動向は確かに前向きだが、力強く持続的 な回復を促す面で米国が困難を脱したと結論付けるには時期尚早だ」と 続けた。

ダドリー総裁ら米金融当局者は、連邦準備制度の責務である完全雇 用を実現するためにこれまでの景気刺激策で十分かどうかを見極めよう としている。

2月の失業率は8.3%と3年ぶりの低水準。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は先週の会合で景気判断を引き上げたが、フェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標を据え置き、「少なくとも2014年遅くまでは FF金利の異例な低水準を正当化する可能性が高いと現在想定してい る」との見解を示した。

同総裁は「米経済全体にあるスラック(たるみ)を大きく改善させ るという点で、実体経済の活動はまだ持続的なベースで見ると十分力強 いとは言えない」と指摘した。

ガソリン価格が上昇しているが、インフレ見通しについては年内は 恐らく「さらに緩やかになる」と述べ、インフレ期待は「よく抑制され ている」と続けた。

原題:Fed’s Dudley Says U.S. Expansion Not Yet ‘Out of the Woods’(抜粋)

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