米財務長官の公的資金回収策、ストレステスト結果が後押しへ

金融危機時の銀行支援で投じた公的 資金の回収を目指すガイトナー米財務長官にとって、米連邦準備制度理 事会(FRB)が公表したストレステスト(健全性審査)結果は追い風 だ。

FRBの審査を通過したリージョンズ・ファイナンシャルとザイオ ンズ・バンコープは先週、問題資産購入計画(TARP)を通じて受け 取った公的資金を返済する計画を発表した。この審査は深刻なリセッシ ョン(景気後退)に見舞われた場合に米銀大手が乗り越えられるかどう かを見極めるためのもので、両行が公的資金を返済できる十分に強い財 務基盤があることを示した。

オバマ米大統領が再選に向けて大統領選挙戦の準備を進める中、財 務省はTARP資金の最も大きい部分の回収を目指している。2008年 と09年の救済をめぐる国民の抗議は依然として政治的争点の1つ。共和 党の大統領候補指名争いでは、救済に反対していたサントラム元上院議 員が、銀行支援を支持しながら自動車メーカー支援には異議を唱えたロ ムニー前マサチューセッツ州知事の姿勢を批判している。

シティグループの元マネジングディレクターで現在はメリーランド 大学で教えるクリフォード・ロッシ教授は「オバマ政権はこの点をきち んと整理する必要がある」と述べ、「ストレステスト結果が公表された 今、引き金を引く良いタイミングだ」と指摘した。

リージョンズとザイオンズはTARP支援先の残る361行で最大級 の支援を受けている。リージョンズは35億ドル(約2920億円)、ザイオ ンズは14億ドルを返済する必要があるが、両行の返済が実現すれば、米 銀が財務省に支払うべき総額は3割余り減少し111億ドルとなる。

原題:Geithner’s Bid to Recoup TARP Money Gets Boost From Stress Tests(抜粋)

--取材協力:Laura Marcinek.

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