【個別銘柄】積極投資の丸紅上昇、関西電やグリー安い、丹青社急騰

きょうの日本株市場で、価格変動 材料の出た銘柄の終値は以下の通り。

石油株:JXホールディングス(5020)が前週末比1.5%高の536 円、コスモ石油(5007)が1.7%高の243円など。ニューヨーク原油 先物相場は16日、米国の景気回復期待などを材料に1.9%高の1バレ ル=107ドル6セントと3週間ぶりの大幅上昇。アジア時間19日の時 間外取引でも堅調に推移し、業績への好影響が見込まれた。

丸紅(8002):2.4%高の641円。官民ファンドの産業革新機構と 共同で、洋上風力発電所建設の英最大手企業を総額約8億5000万ドル (約700億円)で買収すると19日付の日本経済新聞朝刊が報道。また、 豪資源会社から権益12.5%を取得し、オーストラリアで世界最大級の 鉄鉱石鉱山の開発に参画すると17日付同紙が報じる材料もあり、資 源・エネルギー関連の積極的な事業展開が好感された。

関西電力(9503):4.2%安の1330円。大阪市と大阪府が6月の同 社株主総会で、原子力発電所全11基の廃止を提案する方針を決めたと 19日付の日経新聞朝刊が報道。配当見通しの不透明感から、シティグ ループ証券が電力セクターの投資判断を「やや強気」から「やや弱気」 に引き下げる材料も重なり、電力株全般が売られた。東京電力 (9501) は3.6%安の217円、東北電力(9506)が4.3%安の962円など。電気・ ガスは東証1部33業種の下落率1位。

ファナック(6954):2%高の1万5500円。シティグループ証券 は16日、目標株価を従来の1万4500円から1万7500円に上げた。ア ップルの設備投資拡大が追い風になっているほか、2012年後半には中 国工作機械受注も上向く可能性があるとし、同証による13年3月期の 連結営業利益予想を2263億円から前期推定比14%増の2596億円に上 方修正した。

グリー(3632):4.1%安の2132円で東証1部の売買代金1位。同 社は16日、未成年の利用金額に対し4月から上限を設定すると発表。 15歳以下は月間5000円まで、16歳から19歳は月間1万円までとする 内容。また、アイテムを購入する際、有料であることを表示するなど 注意喚起措置も今後導入する予定で、今後の収益規模縮小につながる とみられた。競合のディー・エヌ・エー(2432)も3.4%安の2167円。

太平洋セメント(5233):2.9%高の180円。東日本大震災の復興 需要や米国での販売力強化で、15年3月期の連結営業利益は500億円 前後を目指す方針、と17日付の日経新聞朝刊が報道。12年3月期会 社計画の270億円と比べ約9割増の水準で、13年3月期から3期分の 中期経営計画に盛り込む方針という。

高島屋(8233):2.5%高の669円。海外百貨店やショッピングセ ンターなどが好調で、12年2月期の連結営業利益は従来予想の200億 円を上回り、前の期に比べ16%増の210億円前後になったもようと17 日付の日経新聞朝刊が報じた。

アドバンス・レジデンス投資法人(3269):1.6%高の15万5300 円。野村証券では16日、投資判断「買い」を継続した。12年1月期 決算では稼働率、賃料動向とも好調だったと指摘。12年7月期以降は 新配当方針に基づき、基本DPS4500円プラスアルファの還元も期待 できるとした。この日はREIT全般が買われ、東証REIT指数は 一時昨年8月以来の1000ポイントの大台を回復。バークレイズ・キャ ピタル証券は16日のREITに関する週間リポートで、外国人主導の 上昇基調が続いているとし、セクター平均の配当利回りが5.2%と依 然魅力的な水準にあり、今後も上昇基調で推移すると予想した。

鉄鋼株:JFEホールディングス(5411)が2.5%高の1871円、 東京製鉄(5423)が1.8%高の727円など。円安、鋼材市況改善など を背景に鉄鋼輸出に回復の兆しが出てきた、と19日付の日経新聞朝刊 が報道。中国や韓国の鉄鋼会社の減産もあり、アジアの鋼材価格が上 昇し始めたといい、事業環境の好転を見込む買いが先行した。

ニチイ学館(9792):3.9%高の1021円。5年後をめどに自社の看 護師を4000人に倍増する、と18日付の日経新聞朝刊が報道。今後3 年間にわたり訪問看護の拠点を増やすことに伴い、看護師を確保する という。4月の介護報酬改定で訪問看護の報酬額が最大11%引き上げ られるため、今後の収益拡大を見込む買いが入った。

阪和興業(8078):4%高の394円。日鉄商事(9810)とメタルワ ンと共同で、中国華南地区のコイルセンター運営や薄板販売で協業す ることで合意した、と19日付の鉄鋼新聞が報道。協業によるコスト削 減や販売強化を期待する買いが先行した。

ダイセキ環境ソリューション(1712):1.5%安の19万3000円。 土壌汚染対策市場の回復傾向がやや不透明になってきたほか、受注減 少、価格競争の激化などで12年2月期の営業利益は4億800万円と従 来計画の4億7400万円から下振れたもようと16日に発表。前の期と の比較では3.2倍の水準だが、先行きを慎重に見る売りに押された。

丹青社(9743):14%高の288円。チェーンストア業態から需要一 巡が響き、12年1月期の連結営業利益は前の期に比べ29%減の7億 2100万円だったが、13年1月期は前期比54%増の11億1000万円を 計画。採算性の好転を期待する買いが優勢になった。

東栄住宅(8875):2.9%安の840円。売上高は伸びたが、市場の 供給過剰感に対応するため在庫回転率重視の販売を行ったほか、地価 下落、鋼材価格高騰の影響を受け、12年1月期の連結営業利益は前の 期に比べ22%減の70億円だったと16日に発表。当初計画の88億円 に対しても2割未達となっており、会社側が前期比14%増の80億円 と見込んだ13年1月期業績に関し慎重な見方が広がった。

スリープログループ(2375):1万5000円(15%)安の8万3000 円でストップ安。コンタクトセンターサービスでの一部ヘルプデスク、 IT人材支援業務での規模縮小、テクノロジーサービスでの保守運用 業務の減少が響き、11年11月-12年1月期(第1四半期)の連結営 業利益は前年同期比4割減の6200万円だったと16日に発表。これを 踏まえ、12年10月期予想を従来の2億6800万円から2億円に下方修 正したため、業績回復の鈍化を嫌気する売りに押された。

鉄建(1815):3.9%高の135円。14年度を最終年度とする新中期 経営計画を策定、16日に発表した。工事の安全・品質確保を通じた顧 客満足度の向上、受注競争力の強化、新事業分野への進出などで最終 年度の経常利益目標を26億円以上に設定。12年3月期の予想値19億 円に対し37%多い水準で、今後の収益規模拡大を見込む買いが入った。

水戸証券(8622):2.2%高の234円。12年3月期末に1株当たり 2円50銭の配当を実施すると16日に発表。50銭の創業90周年記念 配を含み3円だった前期と実質的には変わらず、安定した株主還元姿 勢が好感された。

ナイガイ(8013):5%高の63円。主力のレッグウェア事業を中 心とした増収効果、コスト削減努力で12年1月期の連結営業損益は1 億4300万円の黒字と前の期の9900万円の赤字から改善した、と16 日に発表。13年1月期は前期比4割増の2億円を見込んでおり、経営 体質の好転を評価する買いが優勢になった。

セントラル総合開発(3238):3.6%安の296円。未定としていた 12年3月期末の配当予想について、引き続き無配にすると16日に発 表。事業環境の厳しさ、財務体質の弱さを嫌気する売りが先行した。

アルデプロ(8925):20%安の142円。販売用不動産の簿価修正で 売り上げ総利益が悪化、経費削減だけでは補い切れず、12年7月期の 営業損益は16億800万円の赤字と従来計画の1億200万円の黒字から 転落する見通し、と16日に発表。前期は4億9700万円の赤字。業況 改善の遅れを懸念する売りに押された。

日本社宅サービス(8945):7%高の690円。4月末株主を対象に 1株を2株に分割する、と16日に発表。株式流動性の向上、最低投資 金額の低下に伴う新規投資家の参加を見込む買いが膨らんだ。

ケル(6919):14%高の360円。車載機器市場、遊技機器市場での 受注が好調で、12年3月期の連結営業利益は前期比43%増の10億 5000万円と従来計画の8億8000万円から上振れる見通し、と16日に 発表。足元の好業況を評価する買いが優勢となった。

クニミネ工業(5388):19%高の504円。足元の業績、今後の見通 しを踏まえ、12年3月期末の配当計画を1株当たり15円と従来の10 円から増配すると16日に発表。株主還元姿勢が評価された。

うかい(7621):2.6%高の1539円。各店舗のイベントやフェアが 盛況、想定以上の集客で売り上げが伸びたほか、採算面では原価上昇 の抑制や清掃費など経費削減を進め、12年3月期の営業利益は前期比

3.6倍の5億6600万円と従来計画の4億5600万円から上振れたもよ う、と16日に発表。収益性の好転が評価された。

タカラバイオ(4974):3.2%高の520円。米国ペンシルベニア大 学と共同で、HIVを対象にしたMazF遺伝子治療の第Ⅰ相臨床試験を 米国で実施するための申請資料を米国食品医薬品局(FDA)に提出 した、ときょう午前に発表。将来的な商業化を見込む買いが広がった。

明豊エンタープライズ(8927):30円(33%)高の121円でスト ップ高。事業再生の進展を受け、11年8月-12年1月期(上期)決算 短信で「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消した、と16日に 発表。経営安定化への動きを好感する買いが膨らんだ。

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