ドルに強気派が先物市場で優勢、99年以来最長の先高観

外国為替トレーダーの米ドルに対す る強気な見方がこれほど長期間続くのは1999年以来だ。米国は世界経済 の成長エンジンの役割を取り戻しているとの市場の見方を反映するもの だ。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、先進国通貨 に対してドル高を見込む先物取引の数は3月13日までの5営業日にドル 安を見込む取引を26週連続で上回った。13年前の3年にわたるドル高局 面の初期以降では最も長期にわたるドル先高観だ。

ドル指数が2009年以来2.5%上昇したのは大部分が欧州債務危機や 世界金融危機を受けた投資家の安全志向が背景にあるものの、アナリス トはここにきて、米国資産の購入理由は不安よりも経済成長が勝ってい ると分析している。米国の小売売上高や雇用の伸びを受け、米連邦準備 制度理事会(FRB)による追加刺激策によるドル下落観測は後退して いる。

UBSの外為ストラテジスト、ギャレス・ベリー氏は今月13日の電 話インタビューで「重要なのはセンチメントの一時的な変化ではなく、 より構造的なもののように見える点だ」と指摘。「ドルをめぐる市場心 理は本当に変化しつつあるようだ。ドル高が続く公算が大きいと確信し ている」と語った。

ドル指数

米経済成長見通しは昨年12月以降、主要10カ国(G10)と異なる方 向にある。ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミスト90人の予 想中央値では、今年の米国内総生産(GDP)は2.2%増が見込まれて いるのに対し、G10の予想は1.2%増。G10の予想は7月時点の2.5%増 から下降しているが、米国の見通しは2%増前後で安定している。

三菱東京UFJ銀行の為替調査部門で欧州責任者を務めるデレク・ ハルペニー氏は14日のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、 「ドルが今後さらに回復する余地は大きい」と述べ、「米国と欧州のフ ァンダメンタルズ(基礎的諸条件)の著しい差が材料の一つだろう」と 指摘した。

主要6通貨に対するドルの動きを示すインターコンチネンタル取引 所(ICE)のドル指数は先週、0.3%安の79.786。ブルームバーグの 集計データによると、米ドルは先進9カ国通貨に対する過去半年間の上 昇率がオーストラリア・ドルに次いで2位だった。米ドルは2.4%高に 対し、円は8%安、ユーロは2.3%安。

ドルは先週、対ユーロで0.4%安の1ユーロ=1.3175ドルで終了。 対円では1.2%高の1ドル=83円43銭。UBSのベリー氏は、ドルがユ ーロに対し今後1カ月で1.30ドルに、3カ月で1.25ドルに上昇すると予 想。ユーロは対円で4-6月(第2四半期)末までに106円に達すると 見ている。

原題:Dollar Bulls Beat Bears in Futures for Longest Stretch Since ‘99(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger、Liz Capo McCormick.

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