ギリシャ債CDS決済:売り手負担は25億ドルに、入札最終結果

ギリシャ国債を保証するクレジッ ト・デフォルト・スワップ(CDS)の売り手はCDSの決済で、約25 億ドル(約2100億円)の負担を抱えることになる。

ギリシャの債務再編が信用事由となり同国債CDSの決済が必要に なったことを受け、ディーラーらは19日に入札を実施、ギリシャ債の価 値を額面の21.5%と最終決定した。管理会社のマークイット・グループ とクレディテックス・グループが発表した。入札結果は市場で取引され ていたギリシャ債の価格に沿ったものとなった。

ギリシャ債保有者は損失が生じる債務交換の受け入れを強いられ、 CDSが決済されることになった。ソブリン債の債務不履行に対する保 険としてCDSが有効かどうかの憶測は2年余り続いたが、この入札で 結論が出た。欧州当局者は危機悪化につながることを警戒し、CDS決 済の回避を模索していた。

ニューヨークのヘッジファンド、TFマーケット・アドバイザーズ の創業者、ピーター・チアー氏は、「スムーズな決済は予想通りである はずだが、その後に相場は反発するかもしれない」として「カウンター パーティー(取引相手方)リスクの連鎖というシナリオは全くありそう もないにもかかわらず」、人々は心配し過ぎていたと指摘した。

CDSの売り手は原資産の国債と引き換えに、買い手に額面通りを 支払うが、価値が21.5%と決定されたことから売り手は78.5%を負担す ることになる。入札の結果はクレディテックスとマークイットが運営す るウェブサイト、クレディットフィクシングス・ドット・コムに掲示さ れている。

有効なヘッジ手段

ギリシャ債CDSの残高は3月9日時点で4369枚、ネットで約32億 ドル相当のギリシャ債が対象だった。米証券保管振替機関(DTCC) のデータが示した。

インベステック・バンクのアナリスト、エリザベス・アフセス氏 (ロンドン在勤)は、CDSが「機能するという事実は、それがヘッジ 手段として、またトレーディング目的で引き続き有効だということを意 味する」と指摘。「CDSは他のソブリン債投資家にとってヘッジの手 段であり、欧州にはまだ相当なリスクがある」として、これは重要なこ とだと話した。

ギリシャ債CDSは先週、西欧諸国の国債リスクの指標であるマー クイットiTraxx・SovX西欧指数から除外された。マークイッ トによると、新シリーズとなる20日から同指数にはキプロス債CDSが 加わる。

原題:Greek Swaps Sellers to Pay $2.5 Billion to Settle Contracts (1)(抜粋)

--取材協力:John Glover.

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