「大き過ぎてつぶせない」以外の重要行の規制検討-バーゼル委

世界の大き過ぎてつぶせない銀行を 対象とする規制にめどを付けた国際金融監督当局は、破綻した場合にそ れぞれの国の経済を混乱に陥れかねない金融機関の資本ルール強化の検 討に入る。

国際決済銀行(BIS)のバーゼル銀行監督委員会は、世界経済を メルトダウンから守るという基準ではとらえきれない比較的規模の小さ い金融機関の上積み資本規制と監視強化を検討する。事情に詳しい2人 の関係者によれば、銀行監督委が20日から2日間の日程で開く会合で は、ファイアウオール(防火壁)をめぐる議論と同時に、流動性規制の 修正案の検討も行われる見通しだ。

アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)のプルデンシャル・アドバイ ザリー責任者、パトリシア・ジャクソン氏(ロンドン在勤)は「国際金 融システム全体にとって重要な銀行が上積み規制に直面せざるを得ない のに対し、国内市場で非常に規模の大きい他の銀行がそれを免れる」と すれば、競争をゆがめる恐れがあると警告する。

同氏は「一国の市場で競争する同じように重要な銀行でありなが ら、一方が国際事業を展開しているという理由ではるかに厳しい資本規 制が課されるとすれば、問題になりかねない」との見方を示す。

国際金融システム全体にとって重要な金融機関(G-SIFIs) と認定されたドイツ銀行や仏BNPパリバ、ゴールドマン・サックス・グ ループなど29行には、新たな銀行資本規制「バーゼル3」の基準を最 大2.5%上回る自己資本の上積みが求められる。関係者によれば、破綻 の国際的な影響が限定的だという理由で規制を免れた銀行が今週の協議 の焦点となる。

引きこもりを懸念

ジャクソン氏は監督当局が新たなルールを推進する理由の一つとし て、金融機関が国際事業を縮小することを阻止する狙いが挙げられると 指摘。「国際金融システム全体にとって重要と判断される銀行に上積み 規制を課す一方で、他の大手金融機関にそうしないなら、前者が自国の 国内市場に引きこもる動きを助長することになるだろう」と話してい る。

原題:Basel Group Said to Weigh National Firewalls for Bank Failures(抜粋)

--取材協力:Renee Bonorchis.

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