NY外為:ドル下落、CPIで米金融政策変化なしとの見方

ニューヨークの外国為替市場ではド ルが主要通貨の大半に対して下落。米消費者物価指数の統計内容を受け て米金融当局が現在の政策を維持するとの見方が広がった。

ドルは対ユーロで下落。2月のエネルギーと食品を除く消費者物価 指数(CPI)は市場予想を下回る伸びだった。ノルウェー・クローネ は原油高を手掛かりに上昇した。円はドルに対して週間ベースで6週連 続の下げ。英10年債利回りが週間ベースで3年ぶりの大幅上昇をつけた ことが材料視されポンドが上昇した。

オンライン為替取引会社GFTフォレクスの調査ディレクター、ボ リス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は、「この日はドルに調 整が入った。CPIが失望を誘い、消費者マインド指数も若干の弱さが 見られ、利回りは統計発表後から下げた」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.7%下げて1 ユーロ=1.3175ドル。週間では0.4%下落。ドルは対円で0.2%安の1ド ル=83円43銭。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去1カ月間で5.6%下落した。

2月の米CPI

米労働省が発表した2月のCPI(季節調整済み)は前月比0.4% 上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 と一致した。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇と 予想を下回った。

シティグループの通貨ストラテジスト、アンドルー・コックス氏は CPIについて、「米金融当局の指摘するインフレは抑制された状態が 続くとの見方を裏付けるものであり、今後数カ月間の追加金融緩和の可 能性に関し、投資家の見方を変えるかもしれない」と述べた。その上 で、「月間ベースのCPI統計では、市場での短期的なドルに対するロ ングポジションを払い落とすほどではない」と続けた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.5%安の79.778。

商品先物取引委員会(CFTC)が発表したヘッジファンドなどの 大口投資家による建て玉明細によると、13日に終了した週にドルのネッ トロング(買い越し)は1万2770枚。前週は2万1521枚だった。

FOMCのインフレ見通し

米連邦公開市場委員会(FOMC)は13日、フェデラルファンド (FF)金利誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置くことを決定 し、声明で「少なくとも2014年遅くまではFF金利の異例な低水準を正 当化する可能性が高いと現在想定している」と表明した。FF金利の誘 導目標は2008年12月以降、変化していない。

FOMCは「インフレはここ数カ月抑制されているが、原油および ガソリンの価格はこのところ上昇している」と指摘した上で、「このと ころの原油およびガソリンの値上がりはインフレを一時的に押し上げる ものの、その後はインフレはFOMCの2つの責務に最も一致している と委員会が判断する水準、もしくはそれを下回る水準で推移するとみて いる」と続けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した2月の鉱工業生産指数 (製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比でほぼ 変わらず。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値 は0.4%上昇だった。

3月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速 報値)は74.3と、前月の75.3から低下した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は76.0への上昇だった。

原題:Dollar Weakens as Inflation Data Back Fed Stance; Krone Advances(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda、Mariko Ishikawa、Josiane Kremer.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE