モルガンSのリスク圧縮、イタリア政府が支払い-関係者

米モルガン・スタンレーは1月、イ タリア関連の「ネットエクスポージャー」を34億ドル(約2850億円)減 らしたと明らかにした。この全額をイタリア政府が支払ったもようであ ることが、関係者の話から分かった。

イタリア財務当局の支払いについて直接知る関係者が匿名を条件に 述べたところによると、イタリア政府は1990年代に結んだデリバティブ (金融派生商品)契約を解消するためにモルガン・スタンレーに34億ド ルを支払った。

支払額はイタリアの今年の売上税引き上げによって得られる税収増 加分のほぼ半分に相当する。政府は金利や為替レート変動の影響を回避 し借り入れコストを低下させることを目的にデリバティブを活用する が、逆に損失につながるリスクが浮き彫りになっている。

ニュースレター「ブルームバーグ・ブリーフ・リスク」が当局への 届け出資料からまとめたデータによれば、イタリアのデリバティブによ る損失は現在の市場価格で310億ドル余りに上る。

イタリア消費者協会の責任者のエリオ・ラヌッティ氏は、「これら の損失はこの種の取引の投機的な性質と、金融業界が政府よりも上手で あることを示している」と指摘した。

モルガン・スタンレーは1月19日の米証券取引委員会(SEC)へ の届け出で、デリバティブの再編・修正によってイタリア関連エクスポ ージャーを34億ドル減らしたと明らかにしていた。同社広報担当のメア リー・クレア・デラニー氏はそれ以上のコメントを控えた。イタリア当 局者もデリバティブ契約についてコメントを避けた。

原題:Italy Said to Pay Morgan Stanley $3.4 Billion to Exit Derivative(抜粋)

--取材協力:Radi Khasawneh、Andrew Davis、Michael J. Moore.

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