米ゴールドマンの資本還元拡大は禁止を-前FDIC総裁

米投資銀行ゴールドマン・サック ス・グループは米連邦準備制度理事会(FRB)のストレステスト(健 全性審査)でレバレッジが過剰であることが示されたため、増配や自社 株買い戻しを禁止されるべきだと、ベアー前連邦預金保険公社 (FDIC)総裁は指摘した。

FRBが今週発表したストレステストの結果によれば、ストレステ ストのシナリオでは金融機関4社のレバレッジ・レシオが4%を下回っ た。そのうちシティグループとメットライフの2社はFRBから増配や 自社株買い戻しを禁じられたが、残りの2社であるゴールドマンとモル ガン・スタンレーは資本計画の承認を受けた。

ベアー氏は15日のインタビューで「レバレッジ比率を4%割れの水 準に押し下げるような配分は承認されるべきではない」と述べ、「レバ レッジが1対25なら、危機に陥れば、これらの銀行は取り付け騒ぎに見 舞われるだろう」と語った。

同氏は昨年7月のFDIC総裁退任前に、レバレッジ比率が国内外 の銀行規制でより重視されるよう働き掛けていた。同氏の主張は当初は バーゼル銀行監督委員会に受け入れられたものの、欧州連合(EU)が その後難色を示してきた。

レバレッジが高いと資産価格の少しの変化でも資本が吹き飛び支払 い不能になる恐れがある。FRBはストレステストでレバレッジ比率の 基準を米国の法律で最低限とされる3%とした。ゴールドマンとモルガ ン・スタンレー、シティグループは3%のグループに入っていた。

2008年のベアー・スターンズとリーマン・ブラザーズ・ホールディ ングスの経営破綻の際に両行の単純なレバレッジは1対33強(レバレッ ジ比率で3%未満)だった。ベアー氏によると、市場の混乱時に投資家 が注目するのはリスクベースの資本指標ではなく、レバレッジ比率だと 指摘した。

--取材協力:Michael J. Moore.

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