【個別銘柄】海運上昇、日立52週高値、三井ハイ急伸、ゴム製品安い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

海運株:日本郵船(9101)が前日比6%高の267円、商船三井 (9104)が2.7%高の383円など。東証1部33業種で、海運株指数は4% 高となり上昇率トップ。ばら積み船の国際運賃市況であるバルチックド ライ海運指数は16日続伸中で、市況の底入れ・回復が業績に及ぼす好影 響が期待された。

日立製作所(6501):2.5%高の501円と高値引けし、52週高値を更新 した。2012年3月期の通期純利益は前期比17%増の2800億円(従来予想 は2000億円)になる見通しと、15日発表した。米ウエスタンデジタルへ のHDD事業の売却益が1100億円から1910億円に増加したため。期末配 当予想は5円(従来未定)とし、年間配当で8円。

川崎重工業(7012):3.2%高の258円。12年3月期の期末配当予想 を前期末比2円増の5円(従来予想4円)に修正する、と15日に発表し た。船舶海洋事業の固定資産の減損処理で134億円を特別損失に計上す るが、通期営業利益と経常利益は1月31日公表値を達成する見通しだと いう。

グリー(3632):4.4高の2224円。16日(米国時間15日)、初の全 世界向けソーシャルゲーム「ソンビ・ジョンビ」の配信を始めると、16 日付日本経済新聞朝刊が報道。海外での収益拡大を期待した買いが優勢 となった。クレディ・スイス証券の中安祐貴アナリストは16日付メモ で、国内のみの成熟産業と見なされている現株価に対して、アップルス トアランキングで上位を維持できればバリュエーションが切り上がる可 能性が高いと指摘する。

三井ハイテック(6966):14%高の478円と大幅に3日続伸。タイ 洪水の影響がなくなることなどで、13年1月期の連結最終損益は4億円 の黒字(前期は16億円の赤字)に浮上する見通し、と15日発表した。年 間配当は3円と、2期ぶりに復配を見込む。同社は、プレス用金型やハ イブリッド車に供給する鉄心(モーターコア)を手掛ける。

ゴム製品株:ブリヂストン(5108)が1%安の2050円、横浜ゴム (5101)が1.2%安の583円など。東証1部33業種で、ゴム製品指数 は0.9%安となり下落率トップ。世界の天然ゴムの不足が今年、拡大す るとの見通しを、天然ゴム生産国協会が示したことで、コスト負担の増 加が懸念された。為替市場での円安基調に一服感が出てきたことも、業 績期待の後退につながった。

サイボウズ(4776):8.5%安の2万7960円。グループ再編に伴う 連結子会社の減少に加え、広告宣伝費の増加も響き、前期(12年1月 期)の連結営業利益は前の期比16%減の6億5100万円になったと15日発 表。決算期変更で11カ月の変則決算となる12年12月期の連結営業益は3 億1000万円を見込む。

アスクル(2678):6.4%高の1408円。11年6月-12年2月期の連 結純利益は前年同期比55%増の18億円だったと、15日に発表。アルファ パーチェス(東京・港区)の買収効果やウェブ専用商材の拡充が奏功し たほか、コスト削減なども寄与した。ブルームバーグ・データによる と、9カ月決算後にリポートを発行したアナリスト3人の通期純利益予 想の平均は29億円と、会社計画27億円を上回る。

オリンパス(7733):3.1%高の1354円。ゴールドマン・サックス 証券が15日付で、投資判断「中立」、目標株価1400円で調査を再開し た。播俊也アナリストは、2つの監査法人が過年度の訂正決算に適正意 見を表明しているほか、第三者委員会が過去20年間、具体的に何が起き ていたかを徹底調査したこと、新経営陣候補が選出されたことなどか ら、「合理的な業績予想と目標株価の根拠となるに十分な判断材料が整 った」と、レポートで述べている。一連の不祥事にもかかわらず、「成 長が続く軟性内視鏡市場における同社の圧倒的な地位は不変。医療事業 の成長性にも陰りは見えない」などと同氏は指摘。

日本ケアサプライ(2393):13%高の6万円。保有自己株式のうち 発行済み株式数の9.4%に当たる1万7000株を消却すると、この日午後 に発表。株式需給面での潜在的な悪化懸念の後退につながるとみられ た。併せて、12年3月期末の配当予想を前期比500円増の2200円(従来 予想1500円)にすると発表したことも好感された。

パピレス(3641):20%高の2300円。12年3月期の単独税引き利益 は従来予想から51%上振れ、前期比10%増の2億800万円になる見通し と15日発表した。スマートフォンやタブレット端末向けの売り上げが想 定以上に伸びたという。同社は、電子書籍の配信を手掛ける。

セイコーエプソン(6724):3.3%高の1210円。野村証券が15日付 で、目標株価を964円から1241円に引き上げた。投資判断は「中立」で 継続。和田木哲哉シニアアナリストは、15日公表の中期経営計画を受け て、成長戦略が明確化しつつある点が好印象、とリポートで指摘。イン クジェットプリンタの売り上げ予想を上方修正し、来期営業利益予想 を280億円から330億円に、再来期を350億円から430億円にそれぞれ増額 修正した。

リンナイ(5947):1.5%安の5830円。シティグループ証券は15日 付で、投資判断「中立」で調査を開始した。同証では、経営陣の卓越し た実行力や国内の持続的利益拡大、海外の安定成長は株式市場で広く認 識されており、現状では予想以上の成長は見込みにくい、と投資家向け メモで指摘する。一方、住宅設備セクターのトップピックは住生活グル ープ(5938)としている。住生活は1.9%高1723円。

ミスミグループ本社(9962):1.6%高の2008円。三菱UFJモル ガン・スタンレー証券は15日付で、投資判断「アウトパフォーム」、目 標株価2500円で調査を開始。権藤和哉アナリストは、海外でミスミモデ ル浸透が加速しており、さらなる業績拡大が期待できる、とリポートで 指摘した。ミスミモデルの特徴は、カタログ販売方式を採用し、商品受 注後3日以内に1点から届ける短納期一個流しを実現した点だという。

SMC(6273):0.7%安の1万3700円。シティグループ証券が15 日付で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。同証では、円 安とマクロ経済環境の好転が業績面のプラス材料だが、在庫圧縮のため に減産すれば粗利益率に下げ圧力かかると懸念している。

オーエスジー(6136):3.3%安の1222円。ユーロ円建ての転換社 債型新株予約権付社債(CB)を発行し、最大150億円を調達すると15 日発表した。2022年4月満期で払込日は4月2日。調達資金は切削工具 やコーティング装置などの設備投資のほか、借入金の返済に充てる。潜 在的な株式需給の悪化懸念から、売りに押されている。

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