来週のNY原油:53%が下落予想-備蓄放出観測とイラン情勢

来週のニューヨーク原油先物相場は 下落するとの見方が優勢だ。価格が上昇すれば戦略石油備蓄の放出があ るとの見方や、イランと米欧諸国との交渉で核開発をめぐる緊張が緩和 するとの観測が背景。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト32人を対象に実施した調査 では、17人(53%)が来週の原油先物相場は下落すると予測。上昇を予 想したのは11人(34%)。ほぼ変わらずは4人だった。前回は50%が下 落するとみていた。

オバマ米大統領はキャメロン英首相と14日、戦略石油備蓄の放出に ついて協議した。カーニー米大統領報道官が明らかにしたもので、合意 には至らなかったという。15日の原油先物相場は、ロイター通信が戦略 備蓄放出で両国が協力することを決定したと匿名の関係者2人を引用し て伝えたことで一時、1.6%下落した。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「戦略 石油備蓄放出の可能性はトレーダーの念頭に当面残り、原油価格を圧迫 するだろう」とするとともに、「ここにきて外交面での動きが浮上して きており、イラン情勢の緊張は短期的に緩和されそうだ」と述べた。

2004年4月の調査開始以降、相場の方向性を正しく予測した確率 は49%。ブルームバーグは石油アナリストとトレーダーを対象に毎週木 曜日に翌週の原油価格について、上昇、下落、ほぼ変わらずの見通しを 問う調査を実施している。

原題:Oil May Fall on Prospect of U.S. Reserve Release, Survey Shows(抜粋)

--取材協力:Grant Smith、Christian Schmollinger、Yee Kai Pin、Winnie Zhu、Pratish Narayanan.

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

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