パラジウムで結婚指輪、プラチナ高騰で代替-国内最大宝飾フェア

三菱マテリアルが開催する国内最大 級の宝飾品販売フェア「MJCジュエリーフェア」(東京都千代田区) で、指輪としては珍しいパラジウムの結婚指輪が数多く出展されてい る。プラチナの価格高騰を受けたもので宝飾品需要の喚起につながれば と関係者は期待を寄せている。

日本では結婚指輪と言えばプラチナが主流。一方、パラジウムは主 に自動車の触媒や工業品向けに使用される。フェアの主催者側は、プラ チナが高騰しているため、パラジウムを代替としてより求め安い価格の 製品提供で販売増につなげたい考えだ。

ニューヨークのプラチナ先物価格は1オンス当たり1688ドル台と10 年前に比べて3倍超の水準。パラジウムも上昇しているが価格は同708 ドル台とプラチナに比べて半分以下の水準だ。

「パラジウム製の指輪はまだまだ珍しいが、今回のフェアを通じて 認知度を広めていきたい」と三菱マテリアル・貴金属事業部MJCビジ ネス部の奥地智之ジュエリーフェアグループリーダーは語る。

三菱マテリアルによると、パラジウムはプラチナと同様の白さと輝 きを放ち、変色しにくい。歯科合金として使われるなど人体へのアレル ギーも少なく、プラチナよりも軽いのが特徴。これまで難しいとされた 加工技術も向上した。売れ筋の価格はペアで6万-7万円とプラチナを 使用した場合と比べて約半分という。

貴金属取引・販売会社の英ジョンソン・マッセイによると、日本の 宝飾向けプラチナ総需要は2007年には54万オンスだったが、リーマンシ ョックの09年以降大きく減少。昨年は32万オンスと4割減った。奥地氏 は「宝飾品需要は景気に敏感。リーマンショック後は厳しい時もあった が、株価も上昇してきており需要は上向きになりつつある」と言う。

MJCジュエリーフェアは14日から18日まで東京・国際フォーラム で開催。5日間に10万人程度の来場者を見込む。1万円のネックレスか ら1000万円規模のダイヤの指輪まで約6万点の商品が並んでいる。

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