米国株:S&P500種1400台、ほぼ4年ぶり-経済統計を好感

米株式相場は上昇。S&P500種株 価指数はほぼ4年ぶりに1400ドル台に乗せた。ニューヨーク連銀管轄地 区の製造業活動を示す指数が予想に反して上昇したほか、新規失業保険 申請件数が減少したことが手掛かり。

S&P500種の主要10業種では、金融と資本財、素材株指数の上げ が目立つ。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やゼネラル・エレクトリ ック(GE)、ダウ・ケミカルが高い。IBMは7日続伸し上場来最高 値を付けた。アップルは朝方に初の600ドル突破となったが、マイナス に転じた。経済成長の指標となるダウ輸送株平均は3.3%上昇した。

S&P500種は前日比0.6%上げて1402.60。ストラテジストら の2012年予想中央値の1400を上回った。ダウ工業株30種平均は58.66ド ル(0.4%)高の13252.76ドル。過去13カ月間で最も長い7日連続高と なった。この日の米取引所の出来高概算は71億株。3カ月平均を7.5% 上回った。

ブラックロック傘下のIシェアーズのグローバル・チーフ投資スト ラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏(サンフランシスコ在勤)は電話イ ンタビューで、「年初から順調に来ている」と指摘。「景気は予想以上 に堅調だ。企業は引き続き潤沢な利益を上げている。バリュエーション も妥当で、買いを入れて当然だ」と述べた。

98年以来の好調さ

予想を上回る経済統計や企業決算を背景に、S&P500種は年初 来12%高と、第1四半期としては1998年以来の好調さで推移している。 同指数の株価収益率(PER、実績ベース)は14.5倍と昨年7月以来の 高水準だが、1954年以降の平均である16.4倍は下回っている。

朝方の好調な統計発表後、相場は上昇した。ニューヨーク連銀が発 表した3月の同地区の製造業景況指数は2010年6月以来の高い水準とな った。先週の週間失業保険申請件数は前週比で減少。4年ぶり低水準に 並び、雇用市場の改善が一段と鮮明になった。

また米フィラデルフィア連銀が発表した3月の同地区製造業景況指 数は12.5と、前月の10.2から上昇し、エコノミスト予想を上回った。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は電話インタビューで、「米経済統計は非常に心強 い」とし、「景気改善や株の割安感を受け、まだ市場に参加していない 投資家が引き寄せられるかもしれない」と解説した。

KBW指数は急伸

この日の米取引所の騰落比率は2対1。景気動向との関連が強い30 銘柄で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数は1.6%上昇。 GEは1.9%高。ダウ・ケミカルも1.6%上昇した。

BOAは4.5%高と、ダウ平均構成銘柄で最も上昇率が大きかっ た。KBW銀行指数は2.7%上昇、構成する全24銘柄が上昇した。JP モルガンはこの日2.6%高で引けた。

S&P500種構成銘柄の20%以上を占めるテクノロジー株は0.3%上 昇。IBMは0.6%上げて上場来最高値を更新した。アップルは0.7%安 で取引を終えた。前日まで6日続伸していた。新型「iPad(アイパ ッド)」の発売を16日に控え、同社は旧型の価格を引き下げて競合製品 を引き離す構えだ。米鉄道輸送会社CSXは8.5%高。S&P500種構成 銘柄中で最も上げが大きかった。

原題:S&P 500 Tops 1,400 Amid Better-Than-Estimated Economic Reports(抜粋)

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