3月15日の米国マーケットサマリー:S&P500種は1400台で引け

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3087 1.3032 ドル/円 83.47 83.73 ユーロ/円 109.23 109.12

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,252.76 +58.66 +.4% S&P500種 1,402.59 +8.31 +.6% ナスダック総合指数 3,056.37 +15.64 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .37% -.02 米国債10年物 2.28% +.01 米国債30年物 3.41% +.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,659.50 +16.60 +1.01% 原油先物 (ドル/バレル) 105.31 -.12 -.11%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで11カ月ぶり安値から 戻した。最近の円安は急速過ぎるとの見方から買いが入った。

ポンドは対ユーロで3日ぶりに下げた。格付け会社フィッチ・レー ティングスが英国の格付け見通しを引き下げたことを嫌気した。ニュー ジーランド(NZ)ドルは上昇。同国の製造業活動が2010年以来の速い ペースで拡大したことが背景。スイスの中央銀行が成長見通しを引き上 げため、スイス・フランはユーロとドルに対して上昇した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア為 替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨーク在勤) は「日本が金融緩和により積極的で、米国はそれほど積極的ではないと の見方に傾き過ぎたかもしれず、それが対円でのドルの動きに影響し た」と指摘。「ドル買いが頭打ちになり、ドルのロングを幾らか解消す る動きが出た」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時15分現在、円は対ドルで0.5%上昇して 1ドル=83円32銭。アジアの時間帯では84円18銭と、昨年4月以来の安 値をつける場面もあった。対ドルで見た円の相対力指数(RSI、期 間14日)は5日連続で30を下回っており、下落が行き過ぎ、ペースが急 速過ぎたことを示唆している。円は対ユーロではほぼ変わらずの1ユー ロ=109円15銭。ユーロは対ドルで0.5%上げて1ユーロ=1.3102ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数はほぼ4年ぶりに1400 ドル台に乗せた。ニューヨーク連銀管轄地区の製造業活動を示す指数が 予想に反して上昇したほか、新規失業保険申請件数が減少したことが手 掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前日 比0.6%上げて1402.60。ストラテジストらの2012年予想中央値の1400を 上回った。

ブラックロック傘下のIシェアーズのグローバル・チーフ投資スト ラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏(サンフランシスコ在勤)は電話イ ンタビューで、「年初から順調に来ている」と指摘。「景気は予想以上 に堅調だ。企業は引き続き潤沢な利益を上げている。バリュエーション も妥当で、買いを入れて当然だ」と述べた。

予想を上回る経済統計や企業決算を背景に、S&P500種は年初 来12%高と、第1四半期としては1998年以来の好調さで推移している。 同指数の株価収益率(PER、実績ベース)は14.5倍と昨年7月以来の 高水準だが、1954年以降の平均である16.4倍は下回っている。

◎米国債市場

米国債相場は下げを消す展開。10年債利回りは約4カ月ぶり高水準 から低下した。テクニカル指標で、国債が短期間に下げ過ぎていた可能 性が示唆されたことが手掛かり。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気判断を上方修正したほ か、世界の金融市場の緊張が和らいだと指摘したことを背景に、米国債 は下落基調にあった。ニューヨーク連銀はこの日、借り入れコスト引き 下げに向けた措置の一環として、米国債40億3000万ドル相当を買い入れ た。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デビッ ド・コード氏は「売られ過ぎれば、安値拾いが活発になる。今見られる のはそれだ」と指摘。「相場は極めて激しい売りから戻しつつある」と 続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時34分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.27%。一 時2.35%と、昨年10月28日以来の高水準を付けた。同年債(表面利率 2%、2022年2月償還)価格は1/32下げて97 19/32。

10年債利回りの相対力指数(RSI、14日間)は72で、利回りがこ れ以上はあまり上昇しないことを示している。70を上回ると、利回りが 反転する可能性を示唆する。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。3週間ぶりの大幅高となった。ド ルが値下がりしたことで、代替投資先としての金の買いが膨らんだ。

UBSのリポートによれば、前日のインドの金現物需要は昨年1月 以来の最高となった。米造幣局によれば、アメリカンイーグル金貨の販 売量は今月に入って2万3500オンスと、先月全体の販売量を上回ってい る。金は過去3日間に4%下落、前日は一時1634.70ドルと1月17日以 来の安値を付けた。ドル指数はこの日、主要通貨のバスケットに対して 一時0.5%値下がりした。

商品ブローカー、インフィニティ・トレーディング(オレゴン州メ ドフォード)のフェイン・シェーファー社長は電話インタビューで、 「価格が急激に下落すると、買いが入るものだ」と指摘。「ドルの下落 は常に支えとなる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1%高の1オンス=1659.50ドルで終了。先月21日以来の 大幅上昇となった。年初からは5.9%値上がりしている。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。オバマ米大統領が戦略石油備蓄 の放出についてキャメロン英首相と協議したとの報道が背景。

両首脳は合意に至らなかったと、カーニー米大統領報道官は明らか にした。これより先、戦略備蓄の放出で英国が米国に協力することを決 定したと、ロイター通信は匿名の関係者2人を引用して伝えていた。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は「戦略石油備蓄の放出をめぐる憶測で原油は大きく 値下がりした」と指摘。「現時点で備蓄放出の計画が進んでいてもおか しくはない。弱気な見方で相場が下げ続けるのかどうかを見極めたい」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比32セント(0.30%)安の1バレル=105.11ドルで終了。終値では6日 以来の安値となった。年初からは6.4%値上がりしている。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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