今日の国内市況:株式は3日続伸、債券大幅安-円は一時84円台

東京株式相場は3日続伸。ドル・ 円相場が一時1ドル=84円台に乗せるなど円安基調が続き、収益改善 期待から自動車や精密機器など輸出関連、海運株など為替変動の影響 を受けやすい業種が買われた。上げの目立った自動車株では、環境対 応エンジンの生産を拡大すると一部で報じられたマツダが売買高1位。

TOPIXの終値は前日比6.50ポイント(0.8%)高の863.61、 日経平均株価は同72円76銭(0.7%)高の1万123円28銭。日経平 均は一時1万158円74銭と昨年7月8日以来の高値を付けた。

米国の景気改善期待を背景に前日の米10年債利回りは一時

2.29%と昨年10月以来の高水準を付け、日米金利差の拡大からきょう の東京外為市場でドル・円相場は一時1ドル=84円18銭と、昨年4 月以来の円安・ドル高に進んだ。ユーロ・円も円安方向に振れ、業績 に好影響が及ぶとの見方から自動車、電機など時価総額上位の輸出関 連株が堅調に推移した。

東証1部業種別33指数では海運、輸送用機器、保険、その他金融、 鉱業、精密機器、電機、石油・石炭製品、繊維製品、パルプ・紙など 26業種が上昇。一方、空運や証券・商品先物取引、不動産、非鉄金属、 など7業種は安い。

時価総額上位の輸出関連銘柄では、ホンダのほかトヨタ自動車、 日産自動車、スズキ、キヤノン、信越化学工業などが52週高値を更新。 相対的に自動車株の高値更新が目立った。リコーも急伸し、昨年8月 来の高値水準を回復。シティグループ証券は、来期以降に業績反転局 面入りするとして、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。

一方、シャープが安い。片山幹雄社長は会長に就任し、海外事業 統括の奥田隆司・常務執行役員が4月に社長に昇格する人事を前日発 表したが、シティグループ証券では社長交代でも短期的に業績は低迷 する可能性が高い、との見方を示した。

東証1部の売買高は概算で24億1354万株、売買代金は1兆4296 億円、値上がり銘柄数は996、値下がり539。国内新興市場では、ジャ スダック指数が前日比0.2%高の53.34と6日続伸、東証マザーズ指 数が同1.4%安の381.30と続落した。

債券は大幅続落

債券相場は大幅続落。米国景気の回復期待から前日の米債相場が 大幅下落した流れを引き継いで売りが先行。午後発表の20年債入札結 果を受けていったんは戻したものの、中期ゾーンの現物債売りなどを きっかけに相場は下げ幅を拡大した。

東京先物市場で、中心限月6月物は前日比62銭安の141円31銭 で開始し、直後に141円29銭まで下げた。午後の20年入札結果発表 後には141円59銭までやや戻したものの、再び売りが優勢になると水 準を切り下げ、結局は85銭安い141円08銭と、中心限月で昨年7月 11日以来の安値で引けた。

6月物の日中売買高は6兆6634億円となり、中心限月ベースで 2008年4月25日(7兆円)以来の水準に膨らんだ。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回り は同4ベーシスポイント(bp)高い1.05%で開始。その後は上げ幅を縮 めて、午後の入札結果発表後には2bp高い1.03%まで戻したが、午後 2時半過ぎから再び水準を切り上げ、3時過ぎには5bp高い1.06%と 昨年12月5日以来の高水準を付けた。

5年物の103回債利回りは同5.5bp高い0.375%まで上昇。新発 5年債利回りとして昨年12月初め以来の水準に達した。前回入札され た20年物の133回債利回りは、午後の入札後にいったんは横ばいの

1.785%まで戻していたが、その後は4.5bp高い1.83%に上昇した。

財務省がこの日実施した20年利付国債(134回債)の入札結果に よると、最低落札価格は99円95銭となり、事前予想の99円85銭を 上回った。小さければ好調とされるテールは12銭となり、前回の5銭 から拡大。投資家の需要の強さを示す応札倍率は3.26倍となり、前回 の2.79倍を上回った。

ドルが対円で11カ月ぶり高値

東京外国為替市場ではドルが対円で続伸し、一時約11カ月ぶりに 1ドル=84円台を回復した。米国で量的緩和第3弾(QE3)の観測 が後退する一方、日本では追加緩和期待が根強く、日米金融政策見通 しの違いが意識される中、日米金利差の拡大を背景にドル買い・円売 りが先行した。

前日の海外市場で83円後半まで上昇していたドル・円相場は、こ の日の東京市場でさらに上げ幅を拡大。一時、昨年4月13日以来の水 準となる84円18銭までドル高が進んだ。ただ、その後はドルの上昇 も一服し、欧州市場に向けては84円台を割り込んでいる。

ドルは対ユーロでも一時、1ユーロ=1.3004ドルを付け、先月16 日以来の高値を4営業日連続で更新。その後は1.30ドル前半でもみ合 いとなり、欧州市場に向けては1.30ドル半ばまでドルが値を切り下げ る展開となっている。

一方、円は主要通貨に対してほぼ全面安となり、対ユーロでは一 時1ユーロ=109円64銭まで下落。2月27日以来の安値を塗り替え る場面が見られた。

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