武田薬:買収資金の借り換えに協調融資活用、3カ月円LIBOR水準で

武田薬品工業は、スイス製薬会社ナ イコメッドの買収に伴うブリッジローン(つなぎ融資)の一部借りかえ に、シンジケートローン(協調融資)を月内に活用する見通しだ。調達 金利は国際的な金融機関の代表的な短期の取引金利である3カ月円LI BOR(ロンドン銀行間取引金利)とほぼ同じ水準になるとみられてい る。

複数の関係者によると、武田薬への協調融資には、三井住友銀行と 三菱東京UFJ銀行が主幹事として案件を取りまとめ、複数の金融機関 が参加する。総額800億円の2本立てで、年限4年の利率は3カ月円L IBOR+0ベーシスポイント(1bp=0.01%)、年限6年の利率は 同1bpになるとみられている。英国銀行協会が前日公表した3カ月円 LIBORは0.19571%。

ドイツ証券の清水純一アナリストは、「銀行業界全体が運用難にな っていてクレジットの高いものの貸し出しを増やしたい」と述べ、武田 薬が比較的に低い金利で資金を確保できたのは、同社の高格付けと金融 機関の運用難が効を奏したという。

武田は昨年9月、ナイコメッドの買収資金として、三井住友銀と三 菱東京UFJ銀などから1年以内のつなぎ融資(年利0.2%程度)として 5700億円を調達した。

つなぎ融資の借り替えを巡っては、武田薬は、協調融資の他に、3 本立てで、総額1900億円の普通社債の発行条件を13日に決定した。4年 債の利率は年0.365%、5年債が年0.433%、6年債が年0.549%。

武田広報担当の越野美倫氏は15日、ブルームバーグの電話インタビ ューに対し、「返済計画について、ローンの切り替えも、調達手段の多 様化の観点からいろんな手段を考えているがまだ検討中のため、現時点 で正式にお伝えできることはない」と述べた。

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