スペイン首相、防火壁強化訴え-独の「陽動作戦」発言受け

スペインのラホイ首相は14日、債務 危機拡大防止への欧州の一段の取り組みをあらためて訴えた。これに先 立ちドイツはこうした要求について、財政緊縮の必要性から注意を逸ら そうとする「陽動作戦」だと批判していた。

ラホイ首相はスペイン議会で、「われわれは欧州の金融ファイアウ ォール(防火壁)の策定を進める必要がある」と述べ、「スペインは、 可能な限り早く上限を引き上げることが何よりも重要だと考えており、 それに取り組んでいる」と語った。

スペインとイタリアは、ギリシャ危機の影響が及ぶ中で借り入れコ ストの引き下げに懸命に取り組むとともに、救済メカニズムの融資能力 の上限5000億ユーロ(約54兆7000億円)の引き上げを強く求めている。

ドイツのショイブレ財務相は13日、救済基金の拡充要求は歳出削減 の必要性から注意を逸らそうとする「陽動作戦」として使われていると 発言した。

ラホイ首相は、同国経済が必要としている全ての措置を4年の任期 中に実行すると言明。その大半は最初の1年間で実行するとした。同首 相は昨年12月に就任している。

ラホイ首相率いるスペイン政府は、今年の財政赤字の対国内総生産 (GDP)比率目標を当初の4.4%から5.8%に緩めようとしたが、結 局、12日のユーロ圏財務相会合が提案した5.3%を受け入れた。

同首相は議会で、「4.4%目標の変更を目指すことが最善の対応だ と私は考えた。それが通っていなければ今ここで、依然として4.4%を 達成しなければならない理由について審議されていたことだろう」と述 べ、「重要なのは5.3%の目標を達成することだ」と指摘した。

原題:Spain Urges Firewall as Germany Says Calls Are a Diversion (2)(抜粋)

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