英国が復活狙う「永久国債」、危機打開の切り札-低金利を固定

英政府は1720年の南海会社の信用崩 壊に伴う南海泡沫(ほうまつ)事件の後始末のために初めて発行した 「永久国債」の復活を議会に提案する見通しだ。予算協議の事情に詳し い2人の関係者が明らかにした。実際に発行されれば、過去最低の金利 水準で可能な限り長期の借り入れが可能になる。

オズボーン財務相は21日の政府予算案発表の機会を利用し、償還期 間が最大100年の国債導入と永久国債の復活の可能性を探る方針を表明 する見込みだ。関係者らが匿名で語ったところでは、財務省は債券市場 の参加者らと既に非公式な協議を行っている。

英国の10年国債利回りは今年、ユーロ圏の債務危機に伴う資金逃避 とイングランド銀行(英中央銀行)による買い取りに支えられて過去最 低水準を記録。1月18日には1.92%とブルームバーグがデータの集計を 開始した1989年以来で最も低くなった。現在も2.27%と過去10年の平均 (4.22%)を大きく下回っている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテジ スト、ジョン・レイス氏は「100年国債とは事実上の永久国債であり、 借り手の立場からすれば非常に魅力的な商品だ。現在の利回り水準で資 金調達コストを低く固定できる十分な利点がある」と指摘する。

一方、英国年金基金協会(NAPF)は100年国債が十分なリター ンを提供するかどうか不透明であり、償還期間が30-50年の指数連動債 をむしろ買い増す方がよいと懐疑的だ。レイス氏はこれに対し、「年金 基金は5-6%に近い利回りを要求するだろうが、政府が借り換える必 要のある債務の規模を見て、利回りが今後著しく上昇すると考えるかも しれない」と話している。

原題:U.K. May Revive ‘Perpetual Gilt’ Used After South Sea Bubble (2)(抜粋)

--取材協力:Gonzalo Vina、David Goodman.

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