フィッチ、英ソブリン格付け見通しを「ネガティブ」に変更

格付け会社フィッチ・レーティング スは、衝撃への対応力が限られていると指摘し、英国が最上級格付けを 失う可能性を明らかにした。オズボーン英財務相による予算演説を翌週 に控えての発表だった。

フィッチは14日の発表資料で、英国の長期の発行体デフォルト格付 け(IDR)の見通しを「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ」 に変更し、同国の「AAA」格付けが2年以内に引き下げられる確率 が50%を「わずかに上回ること」を示唆した。景気回復の鈍さと債務水 準の高さ、欧州債務危機の影響に言及した。オズボーン財務相は21日に 予算演説を控え、連立を組む政党からの支持を取り付けるため週内の会 談を予定している。

フィッチは格付け見通しの変更について、「債務水準の高さや景気 回復が現在の予測より弱くなる可能性を考慮すると、さらなる経済的衝 撃を吸収するには財政余地が極めて限られていることを反映している」 と説明した。

今回の見通し変更は、戦後最大規模の歳出削減を推し進めているオ ズボーン財務相にとって痛手ではあるものの、貧困労働者の支援に向け て減税を主張する連立を組む自由民主党との協議では同相に有利に働く 可能性がある。

英国については、ムーディーズ・インベスターズ・サーピスも2月 に、景気が悪化した場合には最上級格付けを失うリスクを指摘してい る。これについて、イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁は 「まったくもって妥当な」判断との認識を示していた。

フィッチは同時に、オズボーン財務相の政策について「信頼できる もの」だとし、来週の予算演説では「現政権の財政赤字削減に向けた意 思が再確認される」との予想を示した。

原題:Fitch Puts U.K. Debt on Negative Outlook Days Away From Budget(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton.

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