シティCEOが誤った状況判断-増配でBOA教訓生かせず

米銀3位のシティグループのビクラ ム・パンディット最高経営責任者(CEO)は、米連邦準備制度理事会 (FRB)の米銀ストレステスト(健全性審査)に臨むに当たって、バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)のブライアン・モイニハンCEOの教 訓を生かすことができなかった。

13日に結果が公表されたストレステストで、シティは増配と自社株 買いの計画が問題視され、想定される景気下降に耐える資本基準を満た せない最大の金融機関となった。配当計画を昨年拒否されたBOAは、 モイニハンCEOが配当を1セントに据え置くことを決め、今年はテス トの基準を満たすと判断された。

インディアナ州に拠点を置くドナルドソン・キャピタル・マネジメ ントで、BOAの株式を含む資産の管理運用に携わるグレグ・ドナルド ソン会長は、「パンディットCEOは状況を読み違えたようだ。得られ ることが確実でなければ、何かを要求してはいけない。昨年の出来事に 懲りたモイニハンCEOは、今年もまた拒否されるかどうか運試しする 考えは毛頭なかっただろう」と話す。

パンディットCEO(55)は1月17日の電話会議で、「今年は株主 への資本還元を開始できる年になる」と述べ、株主にあらかじめ増配の 可能性を示唆していた。ブルームバーグの調査によれば、アナリストは シティが7億4400万ドル(約620億円)の配当を支払い、21億8000万ド ル相当の自社株買いを行うと予想。パンディット氏の発言がアナリスト をそのような結論に導いたとポルタレス・パートナーズのアナリスト、 チャールズ・ピーボディ氏は指摘する。

シティ株の投資判断を「アウトパフォーム」とするピーボディ氏は 「承認ラインぎりぎりのところだったとすれば、彼が行ったような発言 をすべきでなかった。彼らはモデル評価を誤ったようだ」との見方を示 している。

原題:Pandit Repeats Moynihan’s Misstep as Citigroup Request Backfires(抜粋)

--取材協力:Laura Marcinek.

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