スイス中銀、フランの上限維持へ-前総裁の政策継続

スイス国立銀行(中央銀行)のヨル ダン暫定総裁は、15日の金融政策決定会合で、ヒルデブランド前総裁の 為替政策の成功の継続を目指す見通しだ。同国経済は回復の兆しを見せ ている。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、スイス中 銀は、ヨルダン暫定総裁就任後の最初の会合で、スイス・フラン高を抑 制するために設定した1ユーロ=1.20フランの上限を維持すると14人全 員が予想した。この上限は半年前の設定以来破られていない。スイス中 銀は、チューリヒ時間15日午前9時30分(日本時間同日午後5時30分) に決定を発表する。別の調査によると、政策金利もゼロに据え置かれる 見通しだ。

ユーロ圏の混乱からの逃避先を投資家が求める中、ヨルダン氏 (49)は、ヒルデブランド前総裁の1月の辞任後、フラン上限の防衛の 最前線に立っている。UBSやウニクレディトなどのエコノミストによ ると、スイス経済が安定化の兆しを見せ、エネルギーコストの急上昇が 欧州の物価を押し上げる中、スイス中銀にはあと数カ月間、フラン上限 を維持する余裕があるという。

UBSウェルス・マネジメント・リサーチの経済調査責任者、シー ザー・ラック氏(チューリヒ在勤)は、「経済はリセッション(景気後 退)を回避しているもようであり、デフレ懸念は後退している。スイス 中銀がフラン上限や政策金利をめぐり直ちに行動する必要はない」と指 摘。「ただ、将来の金融引き締めを正当化する可能性がある長期的なイ ンフレリスクに初めて言及するかもしれない」と述べた。

原題:SNB Wins Respite as Swiss Franc Ceiling Outlives Hildebrand Era(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda、Harumi Ichikura.

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