インド:BRICsで唯一の逆イールド-クレジット市場

インドの債券市場から判断すると、 ムカジー財務相は景気対策よりも、財政赤字削減とインフレ抑制を優先 する必要に迫られているようだ。

インドではこの6週間、10年債利回りが1年債利回りを下回る逆イ ールドカーブの状態になっている。景気の先行きへの悲観的な見方を示 すとされる逆イールドは主要新興国では珍しい現象だ。インドの10年物 の利回りは現在、1年物を7ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下回る。ブルームバーグが集計したデータによると、10年債 利回りは、中国が14bp、ブラジルが222bp、ロシアが197bp、それ ぞれ1年債利回りを上回っている。

ブルームバーグの調査によると、ICICIセキュリティーズ・プ ライマリー・ディーラーシップやイエス銀行などの投資家は、ムカジー 財務相が財政赤字を今年度見込みの国内総生産(GDP)比5.8%から 5%に削減する計画を発表すると予想する。インドはBRICs諸国で 財政赤字が最大規模で、インフレ率が最も高く、経済成長は4四半期連 続で減速している。

ファーストランドのインド部門のトレジャラー、クリシュナムルテ ィ・ハリハル氏(ムンバイ在勤)は13日のインタビューで、「財政の最 重要テーマは赤字抑制だろう」と指摘。「財政再建に向けた取り組みは 長期利回りの低下につながる」と述べた。

会計収支検査局(CGA)のウェブサイトに掲載された最新のデー タによると、インドの財政赤字は1月までの10カ月間で、4兆3500億ル ピー(約7兆2500億円)に拡大。すでに2012年3月末期の政府の財政赤 字目標である4兆1300億ルピーを超えている。前年同期の赤字は、年間 目標の58.3%に過ぎなかった。

原題:BRICs Only Inverted Curve Shows Deficit Pressure: India Credit(抜粋)

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