アマゾン奥地でも「コーヒーはいかが」-ブラジルの消費拡大

ディオゴ・リベイロ・デ・ルス氏は 3年前、アマゾン川流域の奥地で布教活動中の友人を訪ねた。バナナの 葉でできたテントを訪問した際、赤いボディーペインティングを施した 先住民が、「コーヒーでもいかが」と尋ねてきた。

ルス氏は、伝統的にコーヒーを飲む習慣のなかった遠隔地の熱帯雨 林に住む先住民のこの申し出に驚いた。ブラジル全土での需要拡大を反 映していると感じた。ルス氏はサンパウロでコーヒー焙煎会社カフェ ズ・ボム・レティロを運営している。ロンドンの国際組織でブラジル代 表の常任委員を務めるマルコス・ピンタ・ガマ氏は、ブラジルが2-3 年以内に米国を抜き世界最大のコーヒー生豆消費国になる可能性がある とみている。

ブラジルでは経済成長の加速を背景に、増加する中流階級の人々が 米スターバックスなどが提供するエスプレッソやプレミアムブレンド・ コーヒーをたしなみやすくなっている。ルス氏によると、ブラジル最大 の都市、サンパウロのコーヒーショップの数は過去15年間で倍増し約2 万5000店に上っている。同国の経済規模は世界6位。

ルス氏は5日、サンパウロにある本社から電話インタビューに応じ 「より多くのブラジル人が、急に良質のコーヒーを飲めるようになっ た」と指摘。「いったん良質のコーヒーの味を知ると、それ以前の味に 戻るのは難しい」と語った。

需要拡大に伴い、コーヒー先物相場は過去2年間で42%上昇してい る。国際コーヒー機関(ICO)のロベリオ・シルバ事務局長は1月18 日、世界のコーヒー生豆消費が過去10年間に年間平均2.5%増加してお り、今年は1.5%増えるとの見通しを示した。

ブラジルの焙煎業者団体ABICによると、同国のコーヒー需要 は1995年以降、倍増しており、2011年11月-12年10月には3.5%増加 し2040万袋に達すると予想される。

原題:Brazil Coffee Drinkers From Amazon to Rio Set to Overtake U.S.(抜粋)

--取材協力:Isis Almeida、Raymond Colitt、Fabiola Moura.

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