シティ:資本計画修正案を年内提出-審査で一部基準満たさず

米シティグループは、米連邦準備制 度理事会(FRB)に資本計画を再提出し承認獲得を試みる。金融危機 の際に最大の政府支援を受けた同行は、当局が実施したストレステスト (健全性審査)で最低基準を満たせなかった。

FRBは13日に結果を公表したストレステストで、配当増額の申請 が盛り込まれた可能性があるシティの資本計画に反対の姿勢を示し、同 行は年内に修正案を提出するとの発表に追い込まれた。サントラスト・ バンクスとアライ・ファイナンシャル、メットライフも、米大手銀19行 を対象とする審査の厳しい景気シナリオにおいてFRBの基準を下回っ た。

運用会社クリストファーソン・ロブのディレクター、マイケル・シ ェミ氏は「投資家は失望するだろう」と述べた上で、「資本計画におい てシティはあまりに強引だったようだ」と語った。

今回の審査結果は、資本返還の準備が整っていると投資家に伝えた シティのビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)にとって痛 手となる。当局に提出された各行の資本計画には、配当増額や自社株の 買い戻しがおおむね盛り込まれた。こうした株主への資本還元策につい てFRBは、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴに認めた。

Tier1比率は4.9%

パンディットCEOは合計450億ドル(現在の為替相場で約3 兆7300億ドル)の公的資金注入を受けた直後の2009年に配当支払いを停 止した。同行は昨年、1株当たり1セントの配当を再開、財務基盤の再 強化に向けリスクの比較的高い資産の売却を進めている。同行による と、現行の四半期配当を維持することについて、FRBは異議を唱えな かったという。

シティの広報担当シャノン・ベル氏は、資本計画に関してコメント を控えた。

FRBの審査結果によると、深刻な不況の影響を想定した場合にシ ティの中核的自己資本(Tier1)比率は4.9%に低下し、当局が最 低基準とする5%を下回る見通し。同行が配当増額や自社株の買い戻し を実施しない場合は同基準を上回るもようだとしている。

ブルームバーグが集計したアナリスト6人の予想平均では、シティ は今年、配当を28セントに引き上げると見込まれている。自社株買いに ついては、発行済み株式の2.2%に相当する21億8000万ドル相当が実施 されると予想している。同行は自社株の買い戻しを昨年は行っていな い。

サントラストとアライも再提出

サントラストが当局に提出した資本計画を実行した場合、同比率 は4.8%に低下する見通し。計画には配当や自社株買い戻し、株式発行 が含まれているもよう。アライの同比率は、資本計画の実行いかんに関 わらず2.5%になると予想された。

自動車・住宅ローン会社のアライは電子メールで配布した声明で、 FRBの審査は一部のリスクを誇張しており、同社の金融・経営資源の 一部は考慮されなかったと主張した。両社はいずれも修正案を提出する 意向を示した。

メットライフのリスク資産ベースの自己資本比率は6%で、最低基 準の8%を下回る見込み。声明によれば、同社は20億ドルの自社株買い と年間配当を74セントから1.10ドルに引き上げる計画の承認を要請し た。同社は昨年、配当の引き上げを申請したが、当局は認めなかった。

原題:Citigroup Vows to Try Again as Some Lenders Fail Fed Stress Test(抜粋)

--取材協力:Bradley Keoun、Andrew Frye、Dakin Campbell、Craig Torres.

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