NY外為:ドル上昇、景気判断引き上げで追加緩和観測が後退

ニューヨークの外国為替市場ではド ルが対円で上昇。一時11カ月ぶりの高値をつけた。米連邦公開市場委員 会(FOMC)による景気判断の引き上げで、米金融当局による量的緩 和第3弾の観測が後退した。

円は対ドルで続落。2年物米国債の日本国債に対する上乗せ利回り は昨年7月以来の最大に拡大した。英ポンドは主要通貨の大半に対して 上昇。英国債利回りが4カ月ぶり高水準に上昇したことが背景だ。

UBSのシニア為替ストラテジスト、シャハブ・ジャリヌース氏 (コネティカット州スタンフォード在勤)は、「米国の状況が改善され つつあることから、投資家はドルを保有し、米国債をショート(売り持 ち)にしたいと考える」と述べ、「こうした利回りの動きは投資家をド ル買い・円売りに向かわせるだろう。しかしそれよりも、日本の金融当 局が積極的な緩和に動いており、米国とは明らかに違うという背景もあ る」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で1%上昇して1ドル =83円73銭。一時は83円83銭と、昨年4月14日以来の高値をつけた。ド ルは対ユーロで0.4%上げて1ユーロ=1.3032ドル。円は対ユーロ で0.5%安の1ユーロ=109円12銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は、0.4%上昇して80.520。一時は80.629と、1月18日以来の高 水準をつける場面があった。

ノルウェー・クローネ

ノルウェー・クローネは対ドルと対ユーロで下落。ノルウェー中銀 は14日、政策金利である翌日物預金金利を0.25ポイント引き下げ1.50% とすることを決め、クローネ上昇が成長を損ねると説明した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、16人中14人が据 え置きを予想していた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、クローネは1.5%下落。一方ドルは0.9%上昇した。

英ポンドは主要通貨の大半に対して上昇。同国2年債利回りが0.04 ポイント上昇して0.51%。一時は昨年11月以来で最高となる0.54%まで 上げた。

2年物英国債の米国債に対する上乗せ利回り格差は12ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)に拡大した。3月12日は10bpだった。

バンク・オブ・アメリカの外為ストラテジスト、デービッド・グラ ッド氏は、「対ポンドでのユーロは円に対するドルと似ている。なぜな ら追加緩和観測が後退し、英国債で比較的大きな値動きがあったから だ」と述べた。

日米利回り格差

2年物米国債と日本国債の利回り格差は28bpと、昨年7月28日以 来で最大となり、ドル建て資産の投資妙味が高まった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のストラテ ジスト、ニール・メロー氏は、「根本にあるのは米経済が強さを増して いることだ。今後もこの勢いは続く可能性が高い」と述べ、「今はリス ク志向がドル上昇を示唆しているように見受けられる」と続けた。

原題:Dollar Gains on Fed’s Raised Economic Assessment; Krone Weakens(抜粋)

--取材協力:Andy Sharp、Mariko Ishikawa.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE