米国株:ダウ平均は07年来の高値、景気を楽観-銀行株が高い

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種 平均は2007年以来の高値を付けた。米小売売上高が過去5カ月間で最大 の増加を示したことが手掛かり。JPモルガン・チェースが増配を発表 したことも好感された。

JPモルガンは7%急伸。150億ドル相当の自社株買いプログラム の発表も追い風となった。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とゴール ドマン・サックス・グループも大幅上昇。シティグループは大幅高で引 けたものの、取引終了後に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した ストレステスト(健全性審査)で最低基準に満たず、引け後の時間外取 引でマイナスに転じた。米アップルは上昇。米ジェフリーズ・グループ が同社の株価予想を699ドルに引き上げたことが買い材料。

S&P500種株価指数は前日比1.8%上げて1395.95。ダウ平均 は217.97ドル(1.7%)高の13177.68ドルと、5営業日続伸。ナスダッ ク総合指数は1.9%上げて3039.88と2000年以来の高水準に上昇した。米 取引所の出来高は約75億株。過去3カ月の平均を13%上回った。

マーケットフィールド・アセット・マネジメント(ニューヨーク) のマイケル・ショール会長は、「スイートスポットにある」と指摘。 「四半期の終わりに近づき、株式保有の是非を投資家が落ち着いて自問 すれば、答えはノーだ。堅固な銀行が増配や自社株買いを実施するのを FRBが抑制しない限り、金融部門は上向くだろう。ただし真に市場を けん引するのは、もっと景気に敏感な銘柄だ」と解説した。

91年来の好調さ

相場は朝方の統計発表を受けて上昇した。米商務省が発表した2月 の小売売上高(速報値)は、前月比1.1%増加。FRBは13日に開催し た連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に声明を発表し、景気判断を 引き上げた。FRBはこの日の通常取引終了後、米大手銀19行のうち15 行が深刻な景気後退のシナリオでも資本基準を満たすと発表した。

この日の相場上昇を受け、S&P500種の年初来上昇率は11%と、 この期間としては1991年以来の好調さとなった。S&P500種の主要10 業種指数は全て上昇。特に金融と資本財、テクノロジー株の上げが目立 った。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング 責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は「経済情勢に改善が見 られる」とし、「金融緩和策が後押しした。株価が下げることがあると しても、上昇基調という大きな流れの中での動きにとどまるはずだ」と 述べた。

ストレステスト

KBW銀行指数は4.6%上昇。JPモルガンは7%高。普通株の四 半期配当を1株当たり5セント引き上げて30セントとすると発表したこ とが手掛かり。同行はまた、150億ドル相当の新たな自社株買いプログ ラムを承認した。このうち120億ドル相当は今年の実施が承認されてい る。BOAは6.3%、ゴールドマン・サックスは6.5%それぞれ上昇し た。

米銀3位のシティグループは通常取引終了後に35.25ドルに下げ た。FRBのストレステストで最低基準に満たなかったことが響いた。 この日の終値は6.3%高だった。

アップルは2.9%高。ジェフリーズが同社の株価予想を100ドル引き 上げたことが好感された。株価は年初来40%上昇している。同社の株式 時価総額は先月初めて5000億ドルを超えた。

原題:Dow Rises to Highest Level Since ’07 on Economy as Banks Rally(抜粋)

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