3月13日の米国マーケットサマリー:ドル一時83円台、FOMC受け

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3065 1.3155 ドル/円 83.01 82.23 ユーロ/円 108.46 108.18

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,177.68 +217.97 +1.7% S&P500種 1,395.96 +24.87 +1.8% ナスダック総合指数 3,039.88 +56.22 +1.9%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .34% +.02 米国債10年物 2.12% +.09 米国債30年物 3.26% +.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,694.20 -5.60 -.33% 原油先物 (ドル/バレル) 106.71 +.37 +.35%

◎外国為替市場

ニューヨークの外国為替市場ではドルが対ユーロと対円で上昇。米 連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後に発表した声明で雇用市場が 強さを増したと指摘、景気判断を引き上げたものの、借り入れコスト低 下に向けた新たな措置には踏み切らなかった。

ユーロは主要16通貨の大半に対して下落。欧州中央銀行(ECB) の政策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁がソブリン債 危機への対応でECBが銀行システムに注入した緊急資金について、政 策委員が既に一部を引き揚げる方法を協議中であると明らかにしたこと が背景だった。円は一時、対ドルでほぼ11カ月ぶりの安値に下落した。

ノバスコシア銀行の為替戦略責任者、カミラ・サットン氏は、「労 働市場の若干を改善を指摘した点や原油の値上がりとそれに伴う一時的 なインフレ加速、さらに金融市場の緊張緩和に言及した以外、声明内容 に特に変化はなかった」と述べ、「つまり将来的にほぼあらゆる選択肢 が残されているということだ。これはドル相場にとってはニュートラル な材料だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時26分現在、ドルは対ユーロで0.6%上昇 して1ユーロ=1.3075ドル。ドルは対円で0.9%上昇して82円97銭。一 時は83円09銭をつけた。円は対ユーロで0.3%下げて1ユーロ=108円51 銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は2007年以来の高値を 付けた。米小売売上高が過去5カ月間で最大の増加を示したことが手掛 かり。JPモルガン・チェースが増配を発表したことも好感された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.8%上げて1395.95。ダウ平均は217.97ドル(1.7%)高 の13177.68ドルとなっている。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング 責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は「経済情勢に改善が見 られる」とし、「金融緩和策が後押しした。株価が下げることがあると しても、上昇基調という大きな流れの中での動きにとどまるはずだ」と 述べた。

相場は朝方の統計発表を受けて上昇した。米商務省が発表した2月 の小売売上高(速報値)は、前月比1.1%増加。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は13日に開催した連邦公開市場委 員会(FOMC)終了後に声明を発表、雇用市場が強さを増したと指摘 し、景気判断を引き上げたものの、借り入れコスト低下に向けた新たな 措置には踏み切らなかった。米市場はこの日、世界的な株高の流れを引 き継いだ。3月のドイツ景況感指数は1年9カ月ぶり高水準となった。

◎米国債市場

米国債市場では利回りが年初来高水準に上昇した。労働市場が力強 さを増す中で米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気判断を上方修正 したほか、借り入れコスト引き下げに向けた新たな措置に動かなかった ことが背景にある。

10年債利回りは5営業日連続での上昇と、1月以降で最長の連続高 となった。2月の米小売売上高が過去5カ月で最大の伸びとなったこと にも反応した。利回りの上昇を受け、この日実施された10年債入札(銘 柄統合、発行額210億ドル)では需要が増加した。投資家の需要を測る 指標の応札倍率は3.24倍。過去10回の入札の平均は3.1倍。

セージ・アドバイザリー・サービシズ(テキサス州)のパートナー で運用担当者のマーク・マックイーン氏は「景気は若干改善しているよ うだが、絶好調というわけではない」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時45分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し2.11%。一時2.12%と、昨年12月7日以来の高 水準を付けた。

30年債利回りは7bp上げて3.24%。一時3.26%を付けた。3.26% を付けるのは10月31日以来初めて。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金相場は1週間ぶりの大幅安。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が声明で景気判断を引き上げたことを受けて、金融緩和に よる刺激措置の拡大はないとの見方が広がった。

金の直物相場はニューヨーク時間午後3時22分現在、前日比1.2% 安のオンス当たり1681.63ドル。これは6日以来の大幅下落となる。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は声明で、労働市場は一段と改 善しているとの見解を示した。ドルは主要通貨のバスケットに対して上 昇、代替投資先としての金の需要が後退した。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「追加の 刺激措置を期待していた金の投資家にとっては大きな失望だ」と指摘。 「引き続きドルが選好されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.3%安の1オンス=1694.20ドルで終了。通常取引終了後 の電子取引では一時1.2%下げて1678.60ドルを付けた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。米小売売上高が5カ月ぶりの高 い伸びとなったことや株式市場の上昇を背景に、経済成長と需要増加に つながるとの見方が広がった。

米商務省が発表した2月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比1.1%増加した。ダウ工業株30種平均は2007年以来の高値に達 した。連邦公開市場委員会(FOMC)が声明で景気判断を引き上げた ものの、借り入れコスト低下に向けた新たな措置には踏み切らなかった ことを背景にドルが上昇、原油は上げ幅を縮小する展開となった。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェイ ソン・シェンカー社長は「明るい内容の経済指標が発表されたことで、 原油は上昇していた」と指摘。「FOMCは追加の刺激措置が実施され ることはないと示唆している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比37セント(0.35%)高の1バレル=106.71ドルで終了。今年に入って からは8%値上がりしている。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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