FOMC:労働市場改善、景気判断を引き上げ-政策は無変更

米連邦準備制度理事会(FRB) は13日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に声明を発 表、労働市場が強さを増したと指摘し、景気判断を引き上げたものの、 借り入れコスト低下に向けた新たな措置には踏み切らなかった。

声明は「労働市場は一段と改善し、失業率はここ数カ月で顕著に低 下したが、なお高い水準にある」と指摘。「世界の金融市場での緊張は 和らいできているが、引き続き景気見通しに著しい下振れリスクをもた らしている」とした。

雇用の伸びが6カ月間としては2006年以降で最高となったことを背 景に、バーナンキ議長らFOMC当局者は景気の回復傾向を認めた。た だ、失業率が高止まりし、少なくとも2014年遅くまで政策金利の「異例 な低水準」が正当化される可能性が高いとの見解を維持した。

元FRBエコノミストのロベルト・ペルリ氏はブルームバーグラジ オとのインタビューで、「金融当局は景気がどちらの方向に向かうの か、まだ判断しかねている」と発言。「そのため、当局者は引き締めよ りも緩和に傾いていると考える」と述べた。

FOMCは「まずまずのペースで経済が成長する」とし、失業率は 「緩やかに低下する」と予想した。1月の声明では「経済成長ペースが 緩やかなものになる」とされ、失業率は「緩慢なペースでしか低下しな い」との見通しだった。

ツイストオペ

FOMCは4000億ドル相当の短期債を売却し、期間が長めの証券を 同額購入する、いわゆる「オペレーション・ツイスト(ツイストオ ペ)」で保有証券の残存期間延長を継続する方針もあらためて示した。 政府機関債と住宅ローン担保証券の償還元本を住宅ローン担保証券に再 投資する現行方針の維持も発表した。

インフレについては「ここ数カ月抑制されているが、原油およびガ ソリンの価格はこのところ上昇している」と言及。石油価格の上昇は 「インフレを一時的に押し上げるものの、その後はインフレはFOMC の2つの責務に最も一致していると委員会が判断する水準、もしくはそ れを下回る水準で推移するとみている」との見解を示した。

FOMCは2008年12月以来、フェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標をゼロから0.25%のレンジで維持。総額2兆3000億ドル、2回に わたる量的緩和も実施した。

現在は国際戦略投資グループ(ISIG)のマネジングディレクタ ーを務めるペルリ氏は、「最近の景気の強さが続けば、量的緩和第3弾 や他に考えられる緩和政策すべてが棚上げされるのは当然だ」と述べ た。

2会合連続で反対票

リッチモンド連銀のラッカー総裁は2会合連続で反対票を投じた。 「経済状況が14年遅くまでFF金利の異例な低水準を正当化する可能性 が高いとは考えていない」と理由を説明した。1月の声明では反対理由 の中で2014年という時期に言及していなかった。

4月24-25日の次回FOMC会合では、FRB理事および地区連銀 総裁が最新の経済見通しを示す。会合後にはバーナンキ議長の記者会見 も予定されている。

原題:Fed Says Labor Market Improves; Leaves Policy Unchanged (3)(抜粋)

--取材協力:Chris Burritt.

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