クレディ・スイスのバンカーに罰金-「茶番」で極秘情報開示

スイスの銀行、クレディ・スイス・ グループの欧州信用セールス責任者ニコラス・キプリオス氏(ロンドン 在勤)は、顧客の極秘情報を「推測ゲーム」でファンドマネジャーに開 示したとして、英金融サービス機構(FSA)から21万ポンド(約2700 万円)の罰金を科せられた。

FSAの13日発表によると、キプリオス氏はこのファンドマネジャ ーに対し、クレディ・スイスの顧客であるリバティ・グローバルがドイ ツのケーブル会社ユニティメディア買収に向け、近く債券が発行される ことを示唆した。このマネジャーはその前の段階でキプリオス氏に対 し、行動の根拠にならない情報は伝えないよう話していたという。

クレディ・スイスはリバティによるユニティメディア買収に携わっ ていたほか、買収資金を一部調達するための25億ユーロ(約2700億円) の社債発行でも主幹事を務めた。2009年11月に行われた電話でのやり取 りで、社債の発行体についての質問に答える形で、キプリオス氏はファ ンドマネジャーに対し「ゲームをしよう」と持ちかけ、「あなたはこの 茶番劇の相手役だ」と話した。キプリオス氏はやり取りの中で、発行体 となり得る複数の企業について否定し、ファンドマネジャーがユニティ メディアではないかと推測すると、それを認めるような態度を示した。 FSAはこのマネジャーの名前は明らかにしていない。

クレディ・スイスは、従業員がFSAから処罰を受けたことは「極 めて遺憾」とする声明を発表。「クレディ・スイスは、情報が適切にコ ントロールされるようにするためのFSAの措置を完全に支持する。ま たこのFSAの措置に加え、クレディ・スイスとしても独自の制裁金を キプリオス氏に科した」と表明した。

原題:Credit Suisse Banker Fined by FSA for Bond Offering ‘Charades’(抜粋)

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