福島原発の放射性物質飛散範囲、チェルノブイリの約10分の1

東京電力・福島第一原子力発電所 の放射性物質の放出と飛散範囲は史上最悪の原発事故チェルノブイリと 比べ推計約10分の1と、文部科学省原子力災害対策支援本部が13日発表 した。

文科省の発表によると、福島第一原発の放射性物質放出量はチェル ノブイリ原発と比較し、放射性ヨウ素131でおおむね11分の1と14分の 1。セシウム137は6分の1と8分の1程度だった。

1986年に起きたチェルノブイリ事故の3年8カ月後のデータと福島 第一事故から8カ月後の昨年11月までのデータを比較した。チェルノブ イリ原発から250キロメートル離れた地域でもセシウム137の沈着量が1 平方メートル当たり148万ベクレルを超えたのに対し、同水準で最も遠 かったのは福島第一原発から32.5キロメートル離れた場所だった。チェ ルノブイリ原発から1700キロメートル離れたノルウェーでも4万ベクレ ル超が確認された一方、福島第一原発から250キロメートル程度離れた 場所から3万ベクレル超が確認されたのにとどまった。

文科省は福島第一原発事故の放射性物質飛散範囲について、チェル ノブイリに比べ一桁程度小さいとの判断を示した。

プルトニウム239と240の合計値が福島第一原発から18キロメートル 離れた場所で15ベクレルが確認された。チェルノブイリでは3700ベクレ ルを超えている地域が発電所から30キロメートルの境界でもあった。

昨年の入梅前の6月18日から梅雨明け後の8月2日に福島第一原発 から約73キロメートルの農耕地、森林など15地点で実施された土壌調査 では、耕された農地を除き、ほとんどで深さ5センチメートルまで放射 性セシウムがあることを確認した。

昨年6月下旬から8月初旬まで福島県内の河川50、井戸51カ所で行 われた水質調査では、セシウム134の濃度が最大1キログラム当た り0.85ベクレル、セシウム137で1.1ベクレルだった。いずれも摂取制限 の暫定規制値200ベクレルを大きく下回った。

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