イラン:原油供給への影響力低下-南米やアフリカで掘削拡大

イラン原油の禁輸で原油価格は2008 年以来の高水準に達したが、世界の原油供給におけるイランの重要性は 低下している。アルゼンチンやアンゴラなどでの埋蔵原油の掘削に向け た投資が過去最高水準に達していることが背景。

世界エネルギー研究センター(CGES)によると、新油田の開発 で価格上昇圧力が軽減する見通し。期先物を見ると、北海ブレント原油 は2015年に1バレル当たり100ドルを割り込むとみられている。現在 は125ドル。バークレイズの調査によると、米エクソンモービル、英蘭 ロイヤル・ダッチ・シェルなどの今年の探鉱投資額は20%増加し少なく とも900億ドル(約7兆4100億円)に達する見通し。

モルガン・スタンレーによると、今年の海上掘削による産油は 約250億バレルと、ノルウェーの残存埋蔵量の4倍以上に達する見込 み。これに加え、米ノースダコタ州では、シェール(頁岩層)からの産 油が昨年75%増えた。レプソルがアルゼンチンで発見したシェールオイ ル層の推定埋蔵量は約230億バレル。

CGESでイランの石油を担当するアナリスト、マヌシェール・タ キン氏は「供給が増える見通しなので原油価格は下がらざるを得ない。 資源を効率的に消費しているため、需要の伸び率もかつてほどではない だろう」と述べた。

世界の原油、ガス需給の90%以上を占める諸国で構成される国際エ ネルギーフォーラムが13日、クウェートで開幕する。イランの核開発を 中止するよう米欧からの圧力が高まっている。同フォーラムは国際的な エネルギーの安全保障を協議するために1991年に設立された。

原題:Iran Oil Power Declining as Explorers Increase Spending: Energy(抜粋)

--取材協力:Will Kennedy.

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

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