【テクニカル分析】年央85円程度までの円安も-ゴールデンクロス形成

クレディ・スイス証券外国為替 調査部の深谷幸司チーフ通貨ストラテジストによると、ドル・円相場 は期間の短い移動平均線が期間の長い移動平均線を上抜ける「ゴール デンクロス」を形成しており、一段の上昇余地を示唆。年央までに1 ドル=85円程度までドル高・円安が進む可能性があるという。

ドル・円相場は9日に一時、82円65銭と昨年4月27日以来の 水準までドル高・円安が進んだ。日本時間13日午前9時15分現在 は82円34銭前後で推移している。

深谷氏は「ドル・円はきれいに50日線、100日線を抜けてきて、 足元ではいよいよ100日線と200日線が『ゴールデンクロス』して くる」と指摘。先週末にドル高・円安が加速した分、目先はスピード 調整もあり得るが、「ドル・円が底堅いこと自体は変わらず、完全に 80-85円のレンジに入った」とみている。

ゴールデン・クロスは、テクニカル分析で一段の価格上昇を示す シグナルとされる。ブルームバーグ・データによると、100日線と 200日線は13日時点でそれぞれ78円03銭、78円01銭を通過し、 2010年8月以来、初めて100日線が200日線を上回った。

ドル・円は昨年3月の東日本大震災発生後に76円前半まで急落 した後、4月上旬にかけて85円台まで上昇した。しかし、ドル高・ 円安の流れは続かず、月末にかけてドルは反落。5月には一時80円 台を割り込むなど、ドル安・円高傾向が強まった。

深谷氏は、「去年は週足の一目均衡表の雲の下限でたたき落され たが、今回は雲を完全に抜けている」と指摘。昨年の春同様、ドル・ 円の上げは一時的と見る向きもいるが、「移動平均線も一目均衡表も 去年と状況がまったく違う」とし、ドル・円が80円を割り込む可能 性はほぼなくなってきたと分析している。

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