NY外為:ドルが総じて上昇、米成長期待で-ユーロは小幅高

ニューヨーク外国為替市場ではドル が主要通貨の大半に対して上昇。米経済統計が景気の強さを示す結果と なり、米金融当局が追加景気刺激策を決定するとの見方が後退したのが 背景。

ノルウェー・クローネなどの高利回り通貨やユーロは対ドルで一時 の下げを埋めて小幅高に転じた。リスク志向の高まりによる株高が背 景。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは下落。中国人民 銀行(中央銀行)が人民元の中心レートを元安方向に引き下げたことが 手掛かりだった。2月の中国貿易収支は少なくとも22年ぶりの大きな赤 字幅となった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は一時6週ぶり高水準に上昇。先週発表された2月の米雇用統計 で予想以上の雇用増が示された。

ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャード・フ ラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「先週発表された良好な雇用統 計を受けて、投資家は次の小売売上高と米連邦公開市場委員会 (FOMC)の声明を控えて様子見に回っている」と述べ、「明るいニ ュースを材料にドルは上昇している」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時1分現在、ドルは対ユーロで0.2%下げ て1ユーロ=1.3155ドル。ドルは対円で0.3%安の82円23銭。

ドル指数は下げる

ユーロは対円で下げを縮小。欧州の財務相は12-13日とブリュッセ ルで会合を開き、ギリシャ向け第2次支援策の実行に向け前進する。

ブラジル・レアルは対ドルで最大2.3%安。同国はレアルの上昇に 歯止めをかけるため、償還・返済期間が5年以内の国内企業による海外 での借り入れと社債にも6%のIOF税(金融取引税)を適用する。レ アル高の抑制策は今月に入り、これが3つ目となる。

ドルは主要16通貨のうち10通貨に対して上昇。ドル指数は前営業日 比0.2%下げて79.867。一時は80.132と1月25日以来の高水準まで上げ た。

対米ドルでの豪ドルは0.6%安、NZドルは0.4%値下がりした。

良好な経済統計

ブルームバーグがまとめた調査によると、13日発表の2月の米小売 売上高は前月比で1.1%増と、過去5カ月間で最大の伸びが予想されて いる。

米労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比22万7000人増。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は21万人増だった。 家計調査に基づく失業率は8.3%で前月と変わらず。

UBSの外為ストラテジスト、クリス・ウォーカー氏は、「ドルは もはやリスク回避の動きだけでは上昇しない。今は良好な経済統計がド ルを押し上げる材料になるだろう」と分析。「追加緩和策への見通しが 弱まっていることから、この変化はさらなるドル高への道を開く」と続 けた。

原題:Dollar Up Versus Most Peers on Growth; Euro, Krone Erase Losses(抜粋)

--取材協力:Monami Yui.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE