3月12日の米国マーケットサマリー:金が1700ドル割れ

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3153 1.3123 ドル/円 82.23 82.46 ユーロ/円 108.16 108.22

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種   12,959.71 +37.69 +.3% S&P500種 1,371.09 +.22 +.0% ナスダック総合指数 2,983.66 -4.68 -.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .32% +.00 米国債10年物 2.03% +.00 米国債30年物 3.17% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,699.80 -11.70 -.68% 原油先物 (ドル/バレル) 106.41 -.99 -.92%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して上 昇。米経済統計が景気の強さを示す結果となり、米金融当局が追加景 気刺激策を決定するとの見方が後退したのが背景。

ノルウェー・クローネなどの高利回り通貨やユーロは対ドルで一 時の下げを埋めて小幅高に転じた。リスク志向の高まりによる株高が 背景。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは下落。中国 人民銀行(中央銀行)が人民元の中心レートを元安方向に引き下げた ことが手掛かりだった。2月の中国貿易収支は少なくとも22年ぶり の大きな赤字幅となった。主要6通貨に対するインターコンチネンタ ル取引所(ICE)のドル指数は6週ぶり高水準に上昇。先週発表さ れた2月の米雇用統計で予想以上の雇用増が示されたことが背景。

ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャード・ フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「先週発表された良好な雇 用統計を受けて、投資家は次の小売売上高と米連邦公開市場委員会 (FOMC)の声明を控えて様子見に回っている」と述べ、「明るい ニュースを材料にドルは上昇している」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時16分現在、ドルは対ユーロで0.2% 下げて1ユーロ=1.3151ドル。ドルは対円では0.3%安の82円 24銭。

◎米国株式市場

12日の米株式市場は売り優勢。前週までS&P500種株価指数 は週間ベースで4週連続高となっていた。中国が国内の景気減速を受 けて一段の金融緩和策に踏み切るかどうかを投資家は見極めようとし ている。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前 週末比0.1%未満上げて1371.09。米取引所の騰落比率は3対4。 出来高は50億株を超えている。

ビクトリー・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク)のエリ ック・マロナク最高投資責任者(CIO)は、「米国は堅調だが、中 国が大きな不確定要素だ」と指摘。「再び軌道に乗せるためにどれほ どの金融緩和が必要になるのか。欧州も引き続き大掛かりな作業が進 行していく。ギリシャ情勢が明確になってきた現在、市場は第2、第 3のドミノに目を向け始める」と述べた。

S&P500種は過去4週間に2.1%上昇した。予想を上回る経済 統計の発表が続いたほか、企業決算が3年連続でアナリストの四半期 利益予想を上回ったことが背景。同指数は年初来9%上昇している。

◎米国債市場

米国債相場は上げを縮める展開。米金融当局が追加の資産購入を 示唆するとの観測が後退した。またこの日の3年債入札(発行額320 億ドル)で需要が市場予想を下回ったことも手掛かり。

3年債入札では、最高落札利回りが0.456%だった。入札直前の 市場予想の平均は0.45%。財務省は13日に10年債(発行額210 億ドル)、14日に30年債(同130億ドル)の入札を実施する。13 日には連邦公開市場委員会(FOMC)の会合が開催される。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロ ス氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCを控え、10年債と30年債は 上昇がより難しくなるだろう」と分析。「FOMCとしては景気の改 善を訴えたいだろうが、市場が金利を若干押し上げることを懸念して おり、声明はできるだけハト派的な内容を維持しそうだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後2時7分現在、10年債利回りは前週末比ほぼ変わらずの

2.02%。同年債(表面利率2%、2022年2月償還)価格は1/32 上げて99 25/32。

既発3年債の利回りはほぼ横ばいの0.45%。30年債利回りは1 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.17%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。オンス当たり1700ドルを割り 込んだ。中国経済の減速で原材料の需要が減退するとの懸念から、こ の日は商品が全般に下げた。

商品24銘柄で構成するS&PのGSCI指数は一時1.2%下落。 中国の2月の貿易収支は少なくとも1989年以来最大の赤字となった ほか、同国の1-2月の工業生産は2009年以来の小幅な伸びにとど まり、小売売上高は市場予想を下回った。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレ ーディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビュ ーで「中国をめぐる懸念で、金を含む商品全般が影響を受けている」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前営業日比0.7%安の1オンス=1699.80ドルで終了。先 週末までの3日間では2.4%値上がりしていた。年初からは8.5%上 昇。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに下落。中国の経済指 標で成長減速が示唆されたことが響いた。

中国の2月の貿易収支は少なくとも1989年以来最大の赤字とな った。また、同国の1-2月の工業生産は2009年以来の小幅な伸び にとどまったほか、小売売上高は市場予想を下回った。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・ キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は 「市場は中国の現状を見極めようとしている」と指摘。「中国の経済 活動が非常に疑問視されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前営 業日比1.06ドル(0.99%)安の1バレル=106.34ドルで終了。 前週末は107.40ドルと1日以来の高値で終えていた。今年に入って からは7.6%値上がりしている。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE