米国債:上げ縮小-FOMCが追加緩和示唆するとの観測後退

米国債相場は上げを縮める展開。米 金融当局が追加の資産購入を示唆するとの観測が後退した。またこの日 の3年債入札(発行額320億ドル)で需要が市場予想を下回ったことも 手掛かり。

3年債入札では、最高落札利回りが0.456%だった。入札直前の市 場予想の平均は0.45%。財務省は13日に10年債(発行額210億ド ル)、14日に30年債(同130億ドル)の入札を実施する。13日には連邦 公開市場委員会(FOMC)の会合が開催される。

RBCキャピタル・マーケッツのトレーダー、ダン・マルホランド 氏(ニューヨーク在勤)は「入札は順調にいくだろう」とし、「利回り は投資家が留意する水準に落ち着きつつある。10年債では2.05-2.10% といったところだ。FOMCにはそれほど期待していない。現状維持 だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前週末比ほぼ変わらずの2.04%。一 時1.99%まで下げた。同年債(表面利率2%、2022年2月償還)価格 は1/32上げて99 22/32。

既発3年債の利回りはほぼ横ばいの0.45%。30年債利回りは1ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.17%。

3年債入札

3年債入札では、外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占め る比率は34.6%だった。過去10回の入札の平均は36.8%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札の落札比率は8.9%。過去10回の入札の平均は11.1%。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、スコット・シ ャーマン氏(ニューヨーク在勤)は「ディーラーによる3年債の買越幅 が大きく、海外投資家がこのところ3年債を避けるなど、入札にマイナ スとなる材料がいくつかあった」とし、「特に金融当局が3年債をこれ だけ多く売却していることを考えれば、入札は悪い結果ではなかった」 と続けた。

この日は30年債を中心に上昇した。ニューヨーク連銀は償還期限 が2036年2月から42年2月の米国債19億6900万ドル相当を購入した。

ツイストオペ

国際決済銀行(BIS)が11日発表したリポートによれば、いわゆ る「オペレーション・ツイスト」と呼ばれる政策により、10年債利回り は約85bp低下する可能性がある。これまで量的緩和策として2回実施 された債券購入では、利回りは164bp低下した。

キャボット・マネー・マネジメントの債券マネーマネジャー、ウィ リアム・ラーキン氏は「ツイストオペの動向が注目されるだろう」と し、「10年債利回りは2%にしっかりとどまっている」と続けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は1月25日の FOMC会合後、景気押し上げのため政策当局は追加の資産購入を検討 していると述べた。

原題:Treasuries Pare Gains as Speculation for Fed Purchases Eases(抜粋)

--取材協力:Cordell Eddings、John Detrixhe.

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