バーゼル委、銀行流動性規制の修正目指す-国債特別視に批判

国際銀行監督当局は今月、景気回復 を脅かすと政府や金融機関の一部から批判の出ている銀行の流動性規制 の修正案で合意を目指す。

国際決済銀行(BIS)のバーゼル銀行監督委員会は20、21の両 日、修正案の検討を行う。南アフリカ共和国の中央銀行を代表する銀行 監督委のメンバー、ルネ・ファン・ワイク氏がインタビューで明らかに した。

同氏は、バーゼル銀行監督委が基本的な基準については変更せず、 「標準化のための何らかの均衡点と技術的な計算」を示すことになると 説明。破綻した場合に国内市場を混乱に陥れかねない金融機関の監視を 強化する選択肢についても検討作業も行うと語った。

国際的流動性基準である「流動性カバレッジ比率(LCR)」は、 新たな銀行資本規制「バーゼル3」の一部としてバーゼル銀行監督委が 合意した。信用収縮を30日間十分乗り切れるだけの現金化の容易な資産 の保有を金融機関に義務付ける。

LCRをめぐっては、ソブリン債以外で流動性が高いと見なされる 資産がほとんどなく、規制は行き過ぎだと一部の政府と銀行が批判。ド イツ銀行とBNPパリバ、UBSなど国際金融機関を代表する欧州金融 市場協会(AFME)は、リスクの分散が難しくなることによって危機 の際に銀行がより脆弱(ぜいじゃく)になり、貸し出しも一部抑制せざ るを得なくなると反発している。

ウィーンの法律事務所ウォルフ・タイスで金融規制を担当するパー トナー、マルクス・ハイディンガー氏は電子メールで、LCRにおける ソブリン債の「特別扱い」が「正当性をますます失っている」と指摘。 「国家と銀行の相互依存を高め、借り手である個人や一般事業者を雨の 中に放り出すようなものだ」との見方を示した。

原題:Basel Group May Agree on Bank Liquidity Rule Changes This Month(抜粋)

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