米国債:週間ベースで下落、米雇用統計で連続した大幅増

米国債相場は下落、週間ベースでも 下げた。朝方発表された2月の雇用統計で3カ月連続の20万人以上の雇 用増となり、金融当局は追加の景気刺激策に踏み切らないとの見方が強 まった。

10年債利回りは上昇。ギリシャが民間債権者の合意を取り付け、史 上最大のソブリン債再編の実現にこぎつけたことを受けて、安全な逃避 先としての米国債需要が減退した。国際スワップデリバティブ協会 (ISDA)の判定委員会はギリシャの債務再編に伴うクレジットイベ ント(信用事由)が発生したとの判断を示した。金利スワップスプレッ ドによると、米国債よりも高利回り資産を求める動きが強まっているこ とが示唆された。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、カール・ラン ツ氏は「雇用統計は確実に米国の景気が強まっていることを表してい る。さらに非常に良好な雇用増の水準が3カ月続いたことで、ある程度 の持続性も証明された。これが米国債相場に圧力をかけている」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時2分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.03%。同年債価格(表面利率2%、償還期限2022 年2月)は1/8下落して、99 3/4。

米雇用統計

米労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比22万7000人増。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は21万人増だった。 家計調査に基づく失業率は8.3%で前月と変わらず。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、 米国債リターンは年初から0.5%のマイナス、社債は3.2%のプラ スとなっている。

年初から10年債利回りは1.79-2.09%のレンジ内で推移している。 欧州ソブリン債危機と低水準の米政策金利が背景だ。

BNPパリバの金利ストラテジスト、サブラト・プラカシュ氏は 「今週の材料で利回りがこのレンジを出なければ、この先の展開は不透 明だ。同時に米国債への強い需要があらためて強調されている」と語っ た。

ギリシャの債務交換

ギリシャ政府は閣議で集団行動条項(CAC)を発動する計画を承 認したと発表。債務交換の参加率は95.7%に達した。ISDAによる と、CAC発動に伴い30億ドル相当のクレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)が決済される。

財務省によると、来週12日から3日間の予定で3年債(320億ド ル)、10年債(210億ドル)、30年債(130億ドル)の入札を実施する。

RBSセキュリティーズの米国債戦略責任者ウィリアム・オドネル 氏は「今の高い利回り水準を維持できたら、来週の入札結果が良好でも 驚かない」と述べた。

原題:Treasuries Poised for Weekly Loss After U.S. Boost in Payrolls(抜粋)

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