ギリシャ:債務交換実現へ、第2次救済に道-12日に決定か

ギリシャは1000億ユーロ(約10 兆8000億円)以上の債務の減免で民間債権者の合意を取り付け、史上最 大のソブリン債再編の実現にこぎつけた。公的部門からの第2次救済を 受ける道が開かれた。

ユーロ圏財務相は9日の電話会議で、交換が実現することは1300億 ユーロ規模の第2次救済への条件をギリシャが満たしたことを意味する との見解で一致した。財務相らは債務交換のインセンティブとギリシャ の利払い原資となる計355億ユーロ相当の支払いも承認した。救済の主 要部分である残りの額については12日にブリュッセルでの会合で決定す る。

一方、ドイツのショイブレ財務相は電話会議後にベルリンで記者団 に語り、「これで難局を脱したと考えるのは間違いだ」と釘を刺した。 「われわれには成功するチャンスがある。この機会を捉えなければなら ない」と語った。

ギリシャ政府は9日朝、債務交換で集団行動条項(CAC)を発動 すると表明し、これを含めて参加率が95.7%になる見込みだと発表し た。

民間投資家を代表する国際金融協会(IIF)の会長を務めるドイ ツ銀行のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は債務交換に ついて、「力強く前向きな結果」と評価。「ギリシャ債務危機の解決と ユーロ圏全体の財政・ソブリン債務問題への対応、金融安定の回復に向 けた重要な一歩だ」と指摘した。

救済を確保してもギリシャは3カ月ごとに支援資金の支払いを受け 続けるため、国際債権団が定めた条件を満たし続けなければならない。 4月か5月に行われる総選挙後には、約束を履行するギリシャの姿勢が またしても揺らぐ可能性もある。

ベニゼロス財務相はこの日の閣議でCAC発動手続きを取る。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテジスト、ジ ョン・レース氏(ロンドン在勤)は「危険な前例を作ったことになる」 と指摘している。

欧州首脳は民間部門による債務減免を危機解決の重要な要素と位置 付けていた。ドイツとフランスはギリシャ債務交換の成功を歓迎。バロ ワン仏財務相はRTLラジオで、ギリシャの債務再編は「大成功」で 「朗報」だとし、「われわれが目指したものを全て満たした」と語っ た。メルケル独首相のザイベルト報道官も、同首相が「民間債権者の高 い参加率に満足している」とし、「ギリシャを安定へと導く明るい結果 だ。ギリシャは交換によって与えられた機会を生かし、合意されたプロ グラムを実践しなければならない」と語った。

原題:Greece Pushes Through Debt Swap as Euro Chiefs Ready Rescue (1)(抜粋)

--取材協力:Nicholas Comfort、Marcus Bensasson、Natalie Weeks、Gregory Viscusi、John Glover、Tony Czuczka.

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