インド:預金準備率を4.75%に緊急引き下げ-流動性拡大が狙い

インド準備銀行(中央銀行)は9 日、預金準備率を引き下げると発表した。予想外の緊急決定によって、 景気減速を深刻化させかねない銀行システムの流動性逼迫(ひっぱく) を緩和する。

インド中銀が電子メールで配布した声明によると、預金準備率は10 日から4.75%と、現行の5.5%から引き下げられる。定例会合以外での 政策決定は2010年7月以来初めて。今回の措置で、4800億ルピー (約7900億円)相当の流動性が追加されるという。中銀は1月24日にも 預金準備率を0.5ポイント引き下げていた。

今月15日開催の定例会合前の預金準備率引き下げは、流動性不足が 景気に影響するとの中銀の懸念を浮き彫りにするものだ。今年度(2011 年4月-12年3月)の経済成長率は3年ぶり低水準が見込まれている。 欧州債務危機の影響で、中国やフィリピンなどアジア諸国も成長支援に 動いている。

中銀は声明で、今月15日の納税期限を前に企業が銀行から資金を引 き出すと予想されるため、「システム内の全体的な流動性不足は中銀が 快適とする水準を引き続き上回った状態だ」と説明した。

中銀のデータによると、市中銀行は3月に入ってから1日当たり平 均で1兆3300億ルピーを中銀から借り入れた。これは金融当局が上限目 安とする6000億ルピーの2倍余り。

中銀はまた、銀行システムの流動性不足を解消するため、今年度に 約1兆2000億ルピー相当の国債を購入したことも明らかにした。

原題:India Unexpectedly Cuts Reserve Ratio to Ease Cash Crunch (1)(抜粋)

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