裏庭で家畜飼い食肉に-米国で広がる家庭農場に賛否

ノベッラ・カーペンターさんは9年 前、米カリフォルニア州オークランド市にある自身のメゾネットアパー トの隣に小さな空き地を購入した。そして、農場を始めた。

果物や野菜を植え、家畜を飼った。数年間かけて鶏やガチョウ、七 面鳥、ウサギを飼育し、一部は食べるために処分した。オークランド市 当局に苦情が寄せられたため、昨年、家畜を処分するのをやめた。カー ペンターさんは、土地をこれまで通りに利用できるとする市当局の特別 許可が下りるのを待っている。

カーペンターさんには都市部での家庭農場造りについての著書があ る。都市部では、工場方式の畜産場で生産された食肉を避け、自身で飼 育・処理しようとする動きがあり、カーペンターさんはこの動きに賛同 する人々の間では良く知られた存在だ。ただ、近隣の住民は動揺する場 合が多い。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌3月12日号が報じてい る。人々が家庭農場を快く思わない理由を、カーペンターさんは分かっ ている。

「私にも、裏庭で家畜を処分するのは恐ろしいことのように聞こえ る。私も血が飛び散り、家畜が叫ぶ様子を想像していた。実際には、全 くそんなことはない。われわれは裏庭で食肉解体場を開きたいわけでは なく、鶏を殺処分したいだけだ」と語る。

一般的に、商業的な食肉処理事業は米農務省と州が監督するが、個 人消費用の家畜処理については市が条令を定める。オークランド市の都 市計画担当ディレクター、エリック・オングスタット氏によると、同市 の条例に明確な規定はない。住民は飼育場の面積に基づいて馬や牛、ロ バ、羊などの家畜を飼育することができるが、食肉用に処理できるかど うかに関する規定はないという。

オングスタット氏は「都市部で農場を造る動きは広がっているの で、条例を改正した方が良いと判断した。他の住民や家畜処分に関する 慣習のある宗教への影響の可能性を検討する必要がある」と述べた。

原題:Cities Grappling With Urban Farmers Who Slaughter Their Own Meat(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE