【個別銘柄】輸出上昇、アイシンや東レ高い、1部指定の島根銀急騰

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が前日比2.7%高の3420円、 ホンダ(7267)が2.8%高、京セラ(6971)が2.2%高など。ギリシャ の債務交換提案に対する民間投資家の参加率が実施に必要な水準に達 したとの観測が広がり、欧州債務危機への懸念が薄れた。為替の円安 推移で、業績の先行き不透明感も後退。東証1部33業種の上昇率上位 には輸送用機器が入った。

アイシン精機(7259):4.1%高の2892円。クレディ・スイス証券 では、トヨタ系各社の中でも付加価値が高く、トヨタグループ外への 拡販にも成功していると評価。2013年3月期の連結営業利益は過去最 高水準に接近すると予想し、投資判断を「中立」から「アウトパフォ ーム」へ引き上げた。目標株価は3250円。

東レ(3402):3%高の584円。日米仏、韓国の4カ国で炭素繊維 の生産能力を増強する、ときょう午前に発表。総額450億円を投じ、 現在グループで年産1万7900トンの能力を13年1月までに2万1100 トン、15年3月には2万7100トンまで増やす。航空機や高級自動車、 スポーツ、環境・エネルギー関連産業向け需要の増加に対応するため で、今後の商機獲得につながるとみられた。

トレンドマイクロ(4704):3.9%高の2531円。野村証券では、「サ イバー攻撃」に関するテーマリポートを作成。重要な情報やインフラ を狙う標的型攻撃に対して早急な対策が必要と指摘し、同社などをセ キュリティー専業ベンダー一覧で紹介した。

島根銀行(7150):値幅制限いっぱいの300円(29%)高の1320 円でストップ高。15日付で市場第2部から1部への指定替えが東京証 券取引所から承認された、と8日に発表。TOPIX連動を目指すフ ァンドなどからの買い需要が通常の出来高に対してインパクトが大き いと受け止められ、今後の資金流入を見込む買いが次第に膨らんだ。 東証2部の上昇率トップ。

JSR(4185):2.9%高の1731円。ドイツ証券では、13年3月 期は多くの化学企業が大幅な減益となる見込みの中、同社は合成ゴム 事業の好調や先端半導体材料の健闘で増益を確保しよう、と予想。電 子材料セクターのトップピックとして投資判断「買い」を継続、目標 株価は1800円から2100円へ引き上げた。

ファーストリテイリング(9983):1.5%高の1万7660円。きょう の取引開始時に算出された日経平均先物3月限の特別清算値(SQ) は、8日の日経平均株価終値を177円50銭上回り、SQ後の相場も先 物主導で一段高。Fリテイリ株は、日経平均に占めるウエートが7.1% と225銘柄の中で最も大きく、裁定買いなどの影響を受けた。また同 社は、ユニクロブランドの一段の向上を目指し、東京・銀座に16日、 世界最大のユニクロを開店する。パリや上海などで成功したユニクロ 超大型店を都心で展開、国内既存店に対する波及効果も見込まれた。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725):

2.6%高の1751円。タイ洪水被害に伴う保険金支払いの拡大などで12 年3月期最終損益が赤字の見通しとなったため、海外で米ドル建ての 劣後債を発行、1000億円規模の資本を調達する方針を固めたと9日付 の日本経済新聞朝刊が報道。財務安定化を見込む買いが先行した。

JT(2914):1.6%高の45万2500円。シティグループ証券では、 米ギリアド・サイエンシズ社が抗エイズ薬「Quad」の第3相臨床 試験結果で、効能と安全性が比較対象とほぼ同等であることが確認さ れたことはJTにとってポジティブと指摘。2015年のJTのロイヤル ティ収入は約80億円に達する可能性がある、と試算した。

積水ハウス(1928):1.9%高の800円。独自の制震システム、太 陽光発電システムと家庭用燃料電池を組み合わせた住宅の販売が伸長、 震災被災地では復興需要も取り込み、12年1月期の連結営業利益は前 の期に比べ26%増の709億円だったと8日に発表。13年1月期は前期 比13%増の800億円と続伸を見込み、業況好調が評価された。野村証 券では投資判断「買い」を継続、海外事業では豪州、米国が利益貢献 を始めるとしたほか、国内も堅調な業績が予想されるとした。

オハラ(5218):7.4%高の960円。11年11月-12年1月(第1 四半期)の連結営業利益は前年同期比41%増の3億9900万円だった、 と8日に発表。一眼レフカメラや交換レンズ向け光学機器用レンズ材 の需要が堅調、固定費削減や原価低減策なども寄与した。

クミアイ化学工業(4996):4%安の338円。11年11月-12年1 月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比46%減の2億3900 万円だった。円高傾向に加え、米国やインドで流通在庫が増加したこ とから、主力の化学品事業が落ち込んだことが響いた。

ドクターシーラボ(4924):1.6%安の37万9000円。通信販売は 好調だったが、対面型店舗販売や卸売の売り上げが伸び悩み、11年8 月-12年1月期(上期)の連結営業利益は前年同期比2.3%減の50 億2900万円で、当初想定の54億7000万円から下振れたと8日に発表。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、通期計画に対する第2四 半期の進ちょく率は前年を下回るとし、ネガティブな印象だと分析。 会社計画には未達懸念があるとした。

東洋証券(8614):5.2%高の204円。配当性向の目安を年間で約 30%とした配当政策を新たに導入、これに伴い12年3月期末の配当計 画を1株当たり5円にするときょう正午に発表した。前期は3円。株 主還元姿勢を評価する買いが午後に膨らんだ。

丸山製作所(6316):2.8%高の185円。中国広東省に本拠を置く 深圳諾普信農化股份有限公司と業務提携し、中国での生産・販売を行 う合弁会社を同国山東省で設立すると8日に発表。中国での収益拡大 を見込む買いが先行した。

萩原工業(7856):3.4%安の1298円。合成樹脂加工製品事業で、 円高や原油・ナフサ価格上昇、中国子会社の労働賃金上昇など採算面 で圧迫を受けたほか、機械製品事業は前年同期に特別に売り上げが集 中した反動もあり、11年11月-12年1月期(第1四半期)の連結営 業利益は前年同期比9.2%減の5億500万円だったと8日に発表。足 元の収益水準の低下が嫌気された。

テンポスバスターズ(2751):1.9%高の12万2800円。飲食店経 営者向けのセミナー開催など販促策の奏功で飲食店向け機器販売事業 が堅調、ステーキ「あさくま」など飲食事業も計画以上で推移し、11 年5月-12年1月期の連結営業利益は前年同期比4割増の8億1400 万円だった、と8日に発表。前期比26%増の10億円とする12年4月 通期予想に対する進ちょく率は81%で、収益上振れが見込まれた。

大阪工機(3173):切削工具販売などを手掛ける同社が9日、大証 ジャスダック市場に新規上場した。売り気配で始まり、初値は685円 と公募価格の700円を2.1%下回った。その後も公募価格を上回るこ とはなく、終値は665円。

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