米国株:上昇、雇用統計を好感-S&P500種は4週連続高

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米株式相場は上昇。2月の非農業部 門雇用者数の増加幅が市場予想を上回ったことで、米経済に対する楽観 的な見方が強まった。S&P500種株価指数は週間ベースで4週連続高 となった。

S&P500種の業種別10指数では金融株が最大の上げ。ギリシャ債 を保有する民間投資家は債務交換に参加する運びとなった。JPモルガ ン・チェースやBB&Tが高い。USスチールも上昇。中国のインフレ が鈍化し景気刺激策の余地が広がったことで、商品需要が高まるとの期 待が広がった。一杯抽出用のコーヒーマシンの販売計画を発表したスタ ーバックスも買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1370.87。過去4週間 で2.1%上昇した。ダウ工業株30種平均は14.08ドル(0.1%)上げ て12922.02ドル。米証券取引所全体の売買高は約62億株で、3カ月平均 を6.4%下回った。

シカゴのカストディー(証券管理)銀行、ノーザン・トラストのジ ェームズ・マクドナルド最高投資ストラテジストは、「雇用統計はしっ かりした内容だったが、素晴らしいというほどではない」と指摘した上 で、「この統計も助けとなり、米国は西側経済の中で、緩やかながらも 着実な回復を続けている経済として目立った存在になる。ただ失業率は 改善しなかった。これは金融当局が緩和政策を維持することを意味して いる。株式相場にとっては今後上昇するのが最も自然な流れだ」と述べ た。

世界の金融危機の後に強気相場が始まってからこの日でちょうど3 年となる。S&P500種は2009年3月9日に付けた12年ぶり安値か ら103%上昇している。

雇用統計

2月の非農業部門雇用者数は前月比22万7000人増で、ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値を上回った。失業率 は8.3%で変わらず。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議 長は先週、雇用市場について「正常な状態からは程遠い」と述べてい る。

この日は欧州債務危機への対応も材料視された。ギリシャは1000億 ユーロ(約10兆8000億円)以上の債務の減免で民間債権者の合意を取り 付け、史上最大のソブリン債再編の実現にこぎつけた。第2次救済を受 ける道が開かれた。

チャールズ・シュワブの市場・セクター分析担当ディレクター、ブ ラッド・ソーレンセン氏は電話インタビューで、「これには問題をギリ シャだけにとどめ、金融面での深刻な悪影響が広がらないようにする意 図がある」と述べた。

銀行株が上昇

S&P500種の業種別10指数のうち9指数が上昇。金融株の上げが 目立った。KBW銀行指数は1%高。構成する24銘柄中23銘柄が上げ た。JPモルガンは1.5%高の41.03ドルと、ダウ平均で値上がり率トッ プ。BB&Tは1.2%上げて29.46ドル。

商品株も値上がりし、S&PのGSCI指数は0.6%高。中国の2 月のインフレ率は1年8カ月ぶりの低水準となった。また新規融資と工 業生産、小売売上高は市場予想を下回った。こうしたことから、金融緩 和の余地が拡大している。USスチールは3.6%高の26.85ドル。

スターバックスは2.9%上昇し51.84ドルだった。

原題:S&P 500 Caps Fourth Weekly Gain as Jobs Growth Tops Forecasts(抜粋)

--取材協力:Tara Lachapelle.

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