中国:派遣労働者が急増、都市部では約2割-保護義務強化で

中国は労働者保護に向け、2008年に 施行した法律で企業に対し従業員の保険加入や残業手当の倍増、勤続年 数に応じた退職手当の支払いを義務付けた。その結果の一つが、派遣労 働者の急増だ。

派遣会社が労働者を募集し、労働力を必要としている工場に派遣す る。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌3月12日号が報じている。中 華全国総工会の推計によると、都市部の労働者3億人以上のうち約20% に相当する6000万人がこのカテゴリーに属し、08年の法律施行以降、2 倍以上に膨らんでいる。

工場のオーナーは派遣会社に支払い、労働者は派遣会社から賃金を 受け取ることになっている。派遣労働者は派遣会社に手数料として 約200元(約2600円)を支払う。中国の労働組合が運営する中国労使関 係研究所(北京)のワン・カン教授は、企業が最低賃金の引き上げに直 面しコスト削減を図る中、派遣労働者は今年、さらに30-50%増加する 可能性が高いとみている。

ワン教授は「これらの労働者は皆、同様の状況にある。臨時雇用で あり、雇用主からの保護や保証を欠いている」と指摘した。

中国の労働契約法によると、企業は「臨時、補助的あるいは代替的 な職種」で派遣労働者を利用できることになっている。多くの工場では これらの派遣労働者が従業員の大半を占め、雇用が長期間にわたってい るため、労働者は不安定な立場に置かれている。

原題:China Temporary Workers Increase as Lack of Protection Attracts(抜粋)

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